阿部興業、高級木製内装ドアなど新ギャラリーを開設
障害者のアート作品も展示し社会貢献の場に
阿部興業は、80周年記念としてギャラリー「ABE galerie_TOKYO」(東京都新宿区)を開設した。
新製品の高級木製内装ドアなどを展示。障害者の絵画作品を展示するギャラリーを組み合わせた空間とした。
同社は「日本に、そして世界に本物を届ける」という理念のもと、伝統技術と環境配慮型の製品開発に取り組んでいる。
戸建住宅、集合住宅、リフォームなどを対象とする「支店ビジネス事業」、ホテルや学校、オフィス向けの「都市開発事業」の既存事業に加えて、約2年前から注力するのが、超高級住宅や迎賓館などを想定した「ウルトラプレミアム事業」だ。近年は「sa-fire」ブランドの国産木製防火玄関扉を一新し、超高級ホテルや高級レジデンスなどでの採用を伸ばしている。また、ウルトラプレミアム事業の一環として、国産材やFSC材を主に使用した「ウルトラプレミアム ABE木製内装ドア“TOBIRA”」を新たに開発した。組子の技術を応用した「Forêt」、ラタンの編み目の美しさを際立たせた「rattan」、国産ナラ材の美しい木柄と漆塗りの技術を組み合わせた「urushi」、金箔のきらめきと檜の柔らかな風合いを活かした「kinpaku」の4つの木製内装ドアを開発。阿部清光社長は「素材の美しさと日本の伝統工芸の技術を融合させた80年間の伝統と実績が織りなす作品」と説明する。

同社の80周年を記念して新設したギャラリー「ABE galerie_TOKYO(ギャルリー_東京)」には、「ウルトラプレミアム ABE木製内装ドア“TOBIRA”」や、国産木製防火玄関扉「sa-fire」を展示する。また、障害者の絵画作品を展示するギャラリーを組み合わせた空間とした。
阿部社長は「日本の伝統技術を活かした製品開発、サステイナブルな木材の使用による環境配慮、そして障害を持つ方々の支援という社会貢献の3つの要素を組み合わせ、『伝統・自然・社会をつなぐABEエコシステム』を回していきたい」と説明。「障害者の方々の創作活動を支援するため、収益の一部を寄付する。新たな空間と製品を通じて社会貢献を行っていきたい」と述べた。
群馬県高崎市で、工房あかねを運営し、25年間にわたって障害を持つ人々のアート活動を支援してきた小柏桂子氏は、新ギャラリーのオープニングセレモニーに参加し、「障害者アートの認知度が低かった時代から作品の価値を社会に認めてもらうための活動を続けてきた。福祉の枠内だけでなく、一般の人々が訪れる場所で作品が展示されることの意味は大きい」と述べた。
新ギャラリーの空間デザインを手がけた、鬼木デザインスタジオ代表の鬼木孝一郎氏は、「一つ一つの作品に向き合える空間構成と、連続性と柔らかさを持つ空間を目指した」と説明。「金箔や漆、組子などの伝統工芸技術を用いた建具も、障害を持つ方々の絵画も、丁寧な手仕事によって生み出されたものであり、それらが同じ空間に共存することの素晴らしさを体感してほしい」と述べた。
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