動きだすか?住宅ストック循環システム
次期住生活基本計画の策定に向けた住宅宅地分科会の議論が大詰めを迎えている。
「住宅ストックの性能や利用価値が市場で適正に評価され、循環するシステムの構築」を進め、「過度な負担なく希望する住生活を実現できる環境整備」、そして「持続可能で多様なライフスタイルに対応可能な住宅地の形成」に取り組むことが最重要項目としてあげられている。

現行の住生活基本計画においても「市場機能・ストック重視へ 豊かな住生活の実現へ」が主要メッセージとして打ち出されているが、次期住生活基本計画においても、さらに踏み込んでストック循環システムの構築に取り組んでいく姿勢を強く打ち出す方針だ。住宅ストックの円滑な承継・活用を促すために、規律とインセンティブの確立を目指す、という方向性も初めて示された。こうした方向性に全面的に賛成するが、懸念するのはスピードと規模が伴った動きになるのかだ。
急激な物価上昇に賃金上昇が追いついていない。資材価格や人件費の高騰で、住宅価格も高くならざるを得ない時代に入り、住宅の取得環境は悪化し続けている。特に都市部においては、庶民にとって新築住宅は手の届かない存在になりつつある。こうした現状を踏まえると、「過度な負担なく希望する住生活を実現できる環境整備」、そして「持続可能で多様なライフスタイルに対応可能な住宅地の形成」ということは、今、切実に求められていることだと思う。それを10年後、20年後に実現しようと悠長なことを言っていては、現役世代はどうなるのだろうか。
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