スマートホーム「不必要」派の記者 プラットフォームハウスタッチを体験
簡単、速い、便利に驚き
無料でスマートホームサービスを使用できる戸建賃貸に1年以上住んでいるのに、各種機器を箱にしまったまま一度も使っていない。設定が面倒なことに加え、正直にいえば必要性を感じていないのもある。そんなスマートホーム不要派の記者が、積水ハウスの「プラットフォームハウスタッチ(以下、PFH touch)」を体験してみた。
ホーム画面で状態把握
見やすい間取りのリモコン
体験場所は、都内某所にある3階建ての積水ハウス物件。担当者の方のスマートフォンを借りて、まずアプリを立ち上げてみる。ホーム画面は白とオレンジを基調としたデザインで、すっきりした印象だ。画面上部には情報や操作のトピックが文字で示されるようで、気温30度超だったその日は「現在、熱中症になりやすい環境です」と表示されていた。その下には、玄関が閉まっているかどうかが一目でわかる「Lock」と書かれた図、ホームセキュリティサービスがONになっていることを示す図が並ぶ。さらにその下には、「LDK 26℃ 50%」「屋外 30℃ 70%」といったように屋内外の気温と湿度が示される。ホーム画面だけで、現在の家の大まかな状態がわかるようになっている。
さらに、ホーム画面上下左右にあるオレンジのボタンをスワイプしてみる。上はホームボタンで、他3つはスワイプするとそれぞれ「わが家リモコン」「住環境モニタリング」「セルフホームセキュリティ」のページに移動できる。「わが家リモコン」は文字通り、家の中にあるエアコン、照明などの主要住宅設備の操作を一括してできるシステムだ。まず感心したのが、PHTの大きな特徴である間取りデザインの分かりやすさだ。初めてこの家を訪れた私でも、各階の間取りを見ながらその場所にある照明やエアコンのボタンを押せばいいだけなので、簡単に操作できた。
子ども部屋が暑すぎて危険!
察知後すぐエアコンON
「住環境モニタリング」ページでは、各部屋の温度、湿度が色にとって可視化され、一目で状態が分かる。3階の様子をチェックすると、「えみちゃんの部屋」と設定されている個室が濃い赤色に染まり、「!」の危険マークがついている。
子どもや老人がそうした暑い部屋にいながら寝てしまうという危険はありうる。家族のそうしたリスクを回避するのはもちろん、部屋を使う1、2時間前に遠隔で部屋の温度を確認し操作すれば、自分や家族が過ごすための快適な状態を作っておくことができる。個人的には、犬を飼っているため、犬を留守番させる時の室内温度を確認、調節できるのはとてもありがたいと感じた。
「セルフホームセキュリティ」は、家全体の防犯状態を確認できるシステム。試しに、玄関の鍵を閉めずに家を出ると、すぐに画面に警告が表示された。赤の背景に白地で「玄関錠の締め忘れがありました」と異常を知らせてくれる。
瞬時に不正開錠察知
駆けつけサービス連動
さらに、不審者が侵入しようとしている状況を想定し、家を施錠し、「駆けつけホームセキュリティ」サービスONの状態で、1階の窓を開けてみた。すると1秒もしないうち、画面に「不正開錠を検知しました」の表示が現れた。
PFH touchを体験してみて、総じて感じたのは、操作のしやすさ、画面の見やすさだ。あえて必要最低限の機能に絞ってあることで、迷うことなく手早く操作できる。また、各種機能の反応の速さにも驚いた。今回は室内での操作体験だったが、遠隔操作できる点も大きなメリットだ。旅行中に防犯のために電気を点灯、消灯したり、帰宅前に風呂の湯をためておいたりと、生活の利便性が格段にあがるのが想像できる。
個人の生活、趣味に合った
多彩なオプション希望
これまでスマートホームなしで特に不便を感じていなかっただけに、スマートホーム肯定派に乗り換えるかといわれれば、いまのところイエスとは言えない。ただ、実際に使ってみて、その便利さは特に「うっかり」が多い記者にとっては魅力的であり、初期設定などの煩わしさがない点も好印象だった。今後、サービスがさらに充実すれば、さらに手放せないものになるのではないか。個人的には、体温、体重、排せつなどの健康を管理する、いつでもペットの様子が分かる、さらに植物にとって良い温度、湿度などが分かるなどのサービスがあればいいなと思った。現在、使いやすさを重視し、必要最低限の機能に絞っているのは好ましい点ではあるが、個々の生活スタイル、趣味に合わせて様々なオプション機能を加えられるようになったら、もっと楽しいだろう。
(高場泉穂)
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