共同作業で20年ぶりに植林 木と集落の未来はあるのか
年1回の山仕事参加を義務付け
私の住んでいる集落では、年に何度か全戸総出での共同作業がある。この春には自治体が主催する山の共同作業でカラマツの植林を行った。
共同作業には自治会に所属する組ごとに行うものと、自治会全体で行うものとの2種類がある。前者は組ごとに回数や内容が異なるが、だいたい年に数回程度で、住まいや田畑の周辺を整備する作業が中心となる。春先は田植えに備えて水路に溜まった落ち葉や枯れ枝などを取り除き、夏場は草刈りを行う。

一方、自治会の共同作業は地域の共有林で行うのが慣例になっていて、現在は年1回の参加が義務付けられている。共有林が現場なので作業はいわゆる山仕事になる。私は移住して15年になるが、これまでは間伐や枝打ち、林道の草刈り、防火線(山火事の延焼を防ぐため、可燃物になる草木を一定の幅で除去したエリア)の整備などを経験してきた。
山間地の住民はみんなそれなりにチェーンソーや刈払機などの道具を使えるし、年配者なら山仕事の経験がある人も多く、たいがいの作業は難なくこなしてしまう。だが、木が大きくなると間伐するにもさすがに手に余るし、枝打ちが必要な若い木も少なくなった。
そのため、最近は住民に任せられる作業を段取りするのがだんだん難しくなっていて、数年前にはクマが樹皮を剥ぐのを防ぐために、幹に紐を巻き付ける(紐があるとクマが嫌がるらしい)という軽作業をやったこともあった。
今年の場合は、昨年たまたま皆伐を行った現場があったので、それなら住民に植林をしてもらおうとなったらしい。聞けば、共同作業で植林を行うのは、20数年ぶりということだった。
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