こども家庭庁「こども白書」:子育てによる精神的・身体的疲労が増加

妊婦・乳幼児期の家庭への相談支援開始

 

2024年の出生数が過去最低の68万6061人となったことが、厚生労働省の「人口動態統計」で明らかになった。前年より4万1227人減少し、1899年の統計開始以来、初の70万人割れとなった。国立社会保障・人口問題研究所は、23年に示した将来推計のなかで、24年の出生数は75万5000人と見込んでおり、今回の68万人台への落ち込みは2039年と予測していた。国の想定より15年も前倒しで少子化が進行している。

少子化が進む理由の一つは、子育ての負担感が深刻化していることが挙げられる。

子育てをして負担に思うこと

内閣府が21年3月に実施した「少子化社会に関する国際意識調査(20年)」によると、日本は子供を生み育てやすいと思う割合が他国のフランス(82%)、ドイツ(77%)、スウェーデン(97.1%)に比べて低く、生み育てやすいと思わないと回答した割合が61.1%と多数を占めた。

また、子育てをして負担に思うことをきいたところ、「子育てに出費がかさむ」(55.6%)、「自分の自由な時間を持てない」(46.0%)、「子育てによる精神的疲れが大きい」(43.1%)の割合が大きい。日本では、15年調査と比較して、「子育てによる精神的疲れが大きい」が14.6ポイント、「子育てによる身体の疲れが大きい」が11.8ポイント増加している。


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