高断熱窓、その先へ
断熱プラスアルファの差別化戦略とは?
住宅の高断熱化に向けて、大きな役割を担うのが窓だ。
各社はこれまで、断熱性能の向上へ新商品の投入を続けてきた。
その成果もあり、住宅市場には徐々に高断熱窓が浸透してきた。
こうしたなか、各社は今後どのような方針で窓商品の展開を行っていくのか。
各社の取材から、断熱性能のその先の窓の姿を映し出す。
政府は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅の省エネ化に力を入れてきた。21年8月、国土交通省、経済産業省、環境省の3省連携による「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」が住宅分野のカーボンニュートラルの実現に向けたロードマップを公表、25年度に新築住宅で省エネ基準への適合を義務化する方針を示した。また、ロードマップでは遅くとも30年度までに義務化の基準をZEHレベルにまで引き上げることも示した。
こうした流れの中、窓メーカー各社も新商品の投入などで、高断熱化を進めてきた。(一社)日本サッシ協会の2025年3月版「住宅用建材使用状況調査」によると、戸建住宅において「アルミ樹脂複合製」「樹脂製」「木製他」を合計した窓の断熱化率は、過去最高の98%を超えた。5年前の調査では、断熱化率は85.5%であり、断熱窓が着実に市場に浸透してきていることが分かる。
一方、近年の急速な高断熱住宅の推進は、窓の在り方にも変化をもたらした。効率よく住宅の断熱性能を高めるために、窓を狭小化し、数を減らす動きが起きた。一方で、高断熱住宅は冷暖房効率が高いことや、家族同士が気配を感じながら個々の時間を過ごす暮らし方のトレンドなどから、リビングを広くし、他の部屋とつなげて設計した住宅も増えている。こうしたリビングの大空間化に合わせて、近年では、一点使いで大開口窓を取り入れるニーズも増えている。
断熱性の高い窓が当たり前となり、住宅での窓の使い方も変化してきている今、各社は窓をどのように訴求していくのか。今後の方向性を聞いた。
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