ソフトウェアによる生活体験向上を スマートハウスとスマートホームの違いは?
大手テック企業などが参加し策定を進めるスマートホームの国際標準規格Matter(マター)が普及し始め、繋ぎたいものが当たり前に繋がる『スマートホーム2.0』への過渡期にある。
なぜ世界はスマートホームを求めるのか。日本の住宅業界にどのような変革をもたらすのか。
スマートホームのプロ集団、X-HEMISTRYのCEO、新貝文将氏に、スマートホーム最前線を10回の連載で伝えてもらう。
スマートホームは海外で急速に発展・普及しており、アメリカなどと比べると日本は後進国と言っても過言ではない。しかし、日本では従来から「スマートハウス」という考え方が根付いており、一部の住宅や製品で採用が進んできた。今回は、「スマートハウス」と「スマートホーム」の違いについて考察する。いずれも住宅に先進技術を取り入れる取り組みであるが、英単語としての「House」と「Home」には明確なニュアンスの違いがある。

「House」は主に建物そのもの、すなわち物理的な構造や設計など客観的側面を強調する意味合いがある。一方、「Home」はそこに住む人々の思い出や安心感、帰属意識など、感情的な側面が重視した意味合いが含まれている。つまり、「House」はハードウェア的な意味合いが強く、「Home」はソフトウェア的な側面を持つといえる。
日本の「スマートハウス」は、初期からHEMS(住宅用エネルギー管理システム)に重点を置き、太陽光発電、蓄電池、家庭内の電力消費機器、スマートメーターなどを連携させることで、エネルギー使用の最適化を図ってきた。これは、ハードウェア技術に強みを持つ日本ならではの発展といえる。
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