「想像できることは実現できる」を住宅産業に

 

「人が想像できることは、人が必ず実現できる」。フランスのSF小説家であるジュール・ヴェルヌの有名な言葉だ。夢のあるいい言葉だなと思う。実際、技術進化、文明の利器の恩恵を受けて、人類は長生きできるようになったし、生活の質は改善されてきた。一方で、国内の住宅産業に目を向けると、住宅着工数減少の時代に後ろ向きの話が多くなる。人口減少で新築住宅は売れない、住宅価格は高騰し庶民にとって高嶺の花になりつつある、という今の状況は本当に仕方のないことなのだろうか。

今一度、「想像できることは実現できる」の言葉を思い出し、かつてのように住宅産業が夢のある産業として進化し続けていくことを期待したい。そしてその技術進化の目的は、「庶民のための住宅をもっと」ということであってほしい。人が生きていく上での基盤が住宅だ。そこが脅かされていては少子化も進むだろう。庶民にとって住宅が入手しやすい状況が整備されることで、高校無償化など比べ物にならないくらいの、少子化対策になると思う。

能登半島地震で仮設住宅などとして利用されたモバイル建築


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