良質材生産を目指さない林業が主流に
「良い木」を将来も確保できるか
良質材が「いつもの丸太」
先日、北関東のある国産材製材工場を訪問した。八溝山系に属するこの地域は、山林資源の質が高いことで知られ、良質なスギやヒノキの丸太がふんだんに生産される。
「良質」というのは年輪幅が密かつ一定であり、さらに無節の材料が多く取れるという意味で、現在、大きく育っている立木がまだ小さかったころ、公的な補助金も活用しながら枝打ちが盛んに行われたらしい。年輪幅が一定でばらつきが少ないのは、枝打ちに加えて間伐による密度の管理も適切に行われたからで、そうすることで直材(曲がりがなく、まっすぐな立木や丸太のこと)の出現比率も高まる。
対応してくれた工場の専務によると、以前、他地域からの訪問者に製材作業を見学してもらったときに、丸太の外側から1枚、2枚と連続して無節の板が取れるのを見た訪問者たちにかなり驚かれ、特別に良い丸太を見学用に挽いているのではないかと問われたという。
「自分たちにとっては、いつもの丸太をいつもと同じように挽いていただけなので、そう説明すると、もう一度驚かれ、とてもうらやましがられました」と、その専務は笑いながら話してくれた。
製材工場の収益性もアップ
丸太の品質が良いというのは、木材の加工販売戦略に大きなアドバンテージをもたらす。
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