「ほどほど―に」/「足るを知る」幸せ
「ほどほど―に」
2024年の流行語大賞は“ふてほど”だった。TBS系ドラマの「不適切にもほどがある」にちなんだ略称だ。昨年末の記者仲間の集まりでも、この言葉が話題になり、“ふてほど”とは「不適切な報道」の略か、と自虐的な声も出た。そして“大いに盛り上がったのが、“ほど”なる単語だ。「ほどってすごくいい言葉だよね」から始まった。ある意味、ふんわりした曖昧さをただよわせるからだろう。道を聞かれて「すぐですよ。あそこを100メートルほど行けばありますよ」なんてそのくらいといった概数にも使われる。物知りの一人は言う。「平安時代から“ほど”の言葉はある」と、源氏物語、竹取物語、方丈記―等々のほどを拾い上げる。竹取物語ではかぐや姫の昇天の場面で、その明るさから「ある人の毛の穴さえ見ゆるほどなり」。方丈記は「ほど狭しといえども夜臥す床あり」といった具合いだ。時間、程度、身分、様子、空間など様々に使い分けられる便利な言葉といっていいだろう。だが、仲間たちの議論はこれで終わらない。「ほどを重ねると意味合いがもっと広がる」と―。
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