石川県立図書館は設計方法論の一つの到達点
環境デザイン研究所 会長 仙田満 氏

仙田満 氏
2022年に竣工し、これまで「iFデザインアワード2024」、「日本建築工芸協会AACA賞」、「中部建築賞」、「石川景観大賞」など数々の賞を受賞してきた「石川県立図書館」。出会う場所、安心基地などこの図書館に込めた想いを、設計者である仙田満氏に聞いた。
―石川県立図書館の設計に携わったいきさつから教えてください。
2017年に新図書館のプロポーザルコンペが行なわれ、私たちの案が最優秀者に選ばれました。石川県がまとめた基本構想では新たな図書館のコンセプトを「県民の多様な文化活動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県』の新たな〝知の殿堂〟」としていました。石川県は歴史的に多くの遺産があり、輪島塗や九谷焼などさまざまな伝統文化を持っています。こうした多彩な伝統文化などの「石川ならではのコレクション」を収集・活用するとともに、文化的な活動や交流の舞台として考えていたのです。
私は、悲しい時、困った時、嬉しい時に公園のように歩き回りながら癒される、そんな図書館をつくりたいと思っていました。人との出会い、風景との出会い、場所との出会いがある、そんな空間をつくりたいとコンセプトをまとめました。
―石川県立図書館の最も印象的な場所が中心部のグレートホールです。
この記事はプレミアム会員限定記事です
プレミアム会員になると続きをお読みいただけます。
料金・詳細はこちら
新規会員登録
無料会員登録後にプレミアム会員へのアップグレードが可能になります
アカウントをお持ちの方
ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。
住まいの最新ニュース
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
イベント
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
一般社団法人工務店フォーラム 災害に強い家づくりセミナー 第3回「いつまでもケガをしづらい家づくり」
2025.06.18
-
【住宅業界関係者向け】フォーリンラブ・ハジメの釣り教室
2025.06.09
-
アキレス・シネジック 熱中症・水害・台風から身を守る防災術
2025.06.09