中古住宅の性能向上リノベに軍配
デフレからインフレの時代への転換期にあり、実際、資材価格、労務費の高騰により住宅価格の上昇が続き、中間層、庶民にとって住宅が手に入りにくいということが言われ始めて久しい。最近では、都内のマンションが1億円超えなどは当たり前で、遠く発展途上国の話ではなく、今の日本で“住宅難民”という言葉までよく聞くようになっている。ここに手を打たなくて何のための住宅産業だろうと思う。一部、ハウスメーカーの中には、郊外で、機能、デザインをシンプルにまとめた規格型住宅で中間層をターゲットとした住宅販売を強化するが、住宅業界全体の動きとしては盛り上がりに欠ける。住宅の高性能化が必須の時代に、また、労務費も高騰する中、住宅価格は上がることはあっても下がることはない、という声もよく聞く。
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