東日本大震災からの復興 震災前より良いまちに

戸羽太氏 元・陸前高田市長 インタビュー

 

戸羽太氏
元・陸前高田市長
略歴:1995年4月~2007年2月陸前高田市議会議員、07年2月~10年12月同市副市長、11年2月~23年2月同市市長。3期12年間、市長として復興まちづくり、ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくりを推進。23年3月株式会社オフィスTOBA設立。

ハウジング・トリビューン、観光経済新聞、東京交通新聞、塗料報知、農村ニュースの専門5紙誌では、2024年度のキャンペーン企画として「地域が創る復興・活性化の未来図~大災害の教訓から」と題した連載企画を展開している。これまでに発生した地震災害からの復興をそれぞれの視点から取り上げ、地域・産業振興のあり方を探る。第三回目のインタビューは、岩手県陸前高田市の前市長で、現在はコンサルティング業務などを手掛けるオフィスTOBA社長の戸羽太氏に話を聞いた。

──市長就任後4週間で東日本大震災が発生。戸羽さん自身も大変な被害に遭われた。

われわれの地域では「宮城県沖地震」が30年以内に99%の確率で起きると、今の南海トラフのように予測されていた。市民の皆さんが意識をし、役所も当然意識をしていた。訓練もして「いつ来ても大丈夫」くらいの準備をしていた。

しかし、あのような大きな津波が来るとは予測していなかった。皆が備えていたのだが、それとは違う想定外の規模のものが来てしまい、どうにもならなかったというのがあの震災だった。


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