それでも“ああ、秋だ!”だ/庭こそ身近な自然
それでも“ああ、秋だ!”だ
地球温暖化はいまや地球沸騰化と名を変え、日本の気候をも変動させている。夏が長く、秋と春がなくなる二季の国になるとの御託宣も冗談話ではなくなりそうだ。そんな脅迫が頭をかすめはするが、短くはあるもののそこここに秋の訪れを感じる昨今ではある。
わが家では昨年、金木犀と花梨の樹が大きくなりすぎて隣家に落葉や落果で迷惑をかけているとの家人の言葉で盛大に伐採した。せめてもの償いは採れた花梨の実で花梨酒をつくったことだろうか。当然ながら小さく丸坊主の樹に今年は実がなるはずがない。昨年の花梨酒にその名残りをとどめるだけで、一抹の寂しさはいかんともしがたい。ところがだ。諦めていた金木犀はわずかに残った下枝からあの金色の花を咲かせた。気がついたのはあの香りだ。窓を開けたときに飛び込んできた。伐った張本人の家人も嬉しそう。秋を感じ、確認できた瞬間だった。ツルゲーネフの“ああ、秋だ!”だ。小さな庭ながら庭のある喜びと言ったら大げさだろうか。
この記事はプレミアム会員限定記事です
プレミアム会員になると続きをお読みいただけます。
料金・詳細はこちら
新規会員登録
無料会員登録後にプレミアム会員へのアップグレードが可能になります
アカウントをお持ちの方
ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。
住まいの最新ニュース
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
イベント
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
アンドパッド 建設業の第一線で活躍する女性たちによる特別座談会を開催
2025.03.25
-
硝子繊維協会 特別セミナーで最新の省エネ住宅トレンドを紹介
2025.03.05
-
マーベックス・アキレス 全館空調とGX補助金を解説
2025.02.26