高齢者の住宅の悩みは古さがトップ

【白書を読み解く】内閣府「高齢社会白書」

居住している住宅、地域への満足度が高くなるほど幸福感を感じる高齢者が多い。一方で、住宅の古さや経済的負担など、住まいへの問題点を感じている人も多くニーズに合った住宅供給が求められる。さらに、生活利便性や、まちづくりの面でも課題は多そうだ。

2023年10月1日現在の日本の総人口は、1億2435万人。そのうち65歳以上の人口は3623万人となり、高齢化率は29.1%に達した。65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1615万人(男性773万人、女性842万人)で総人口に占める割合は13.0%となっている。一方で「75歳以上人口」は2008万人(男性799万人、女性1209万人)で、総人口に占める割合は16.1%であり、65~74歳人口を上回っており、高齢者の中でも、特に年齢の高い層が増加していることが分かる。

65歳以上人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった2015年に3379万人となっており、「団塊の世代」が75歳以上となる25年には3653万人に達する見込みだ。その後も65歳以上人口は増加傾向が続き、43年に3953万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されている。一方で、43年に65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、71年には38.7%に達して、国民の2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されている。

高齢化が加速するなかで、高齢者が必要としている住まいとは何かを、改めて考える必要が生じている。


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