中央住宅、分譲マンション「ルピアコート松戸五香」の第一期販売を開始
実用性の高いプランや設備の充実度などで訴求
駅徒歩2分の立地で、実用新案取得済みの「ピアキッチン」や顔認証システムなど暮らしやすさにこだわった分譲マンション「ルピアコート松戸五香」の販売を開始した。
千葉県松戸市の五香駅から徒歩2分の立地で全邸南向き、設備などを充実した「ルピアコート松戸五香」の第一期販売を開始した。
関東エリアの新築分譲マンションでは初めてとなるウルトラファインバブル給湯器を標準搭載し、エントランスや宅配ボックス、ごみ置き場などには顔認証システムを導入。収納や間取りも実用性が高い仕様としている。例えば、総戸数38戸のうち27戸に採用されている「ピアキッチン」はキッチンのダイニングテーブルを一体化しており、家族とコミュニケーションを取りやすく、風通しもよいことが評価を受け、実用新案を取得している。また、廊下には造りつけの飾り棚と、飾り棚のように見える居室扉「アクンダナ」を設置し、デザイン性と収納力の向上を実現。一部のプランではテレワーク空間や趣味の場での利用もできる「変身クローク」を用意するなど、暮らしに寄り添った提案がなされている。
最上階はロイヤルスイートフロアとして2邸を用意。そのひとつ、Eプランでは42.56㎡のルーフバルコニーにウッドデッキとジャグジーが設けられる予定で、贅沢な空間を楽しむことができる。
間取りは1LDK+DEN~3LDK+DENで、価格は3900万円台~8000万円台。
価格の値上がりで都心から郊外への検討も増加
マンション市場については21年以降のウッドショックやアイアンショック、電気料金の高騰などを背景に建築費がおよそ1.3倍になっており、それが販売価格に反映されている。また、インフレの影響もあり、マンション価格は上昇を続ける。さらに、「国策で進められている能登半島地震の復興作業や大阪万博、熊本の半導体工場の建設に施工技術者が流出し、現場に施工者を集めるための労務費の上昇や工期の延びが進んでいる。建設業に時間外労働の罰則付き上限規制が導入される24年4月以降はさらに工期が延びるとみている」(マインドスクェア事業部マンションDv湯村元昭営業企画課長)と、施工者不足も深刻だ。
23年度の業績については、マンションの契約数は約420戸で前年比1.3倍程度になる模様。前半は動きが鈍かったが、近隣エリアで売り出される競合物件の価格上昇を受け、同社の物件の割安感が認識され、年度の中盤からは好調に転じたという。こうした価格上昇に伴い、物件検討者の居住エリアも近隣だけでなく都心に近いエリアまで広域化している。「ルピアコート松戸五香」の販売を担当する東京中央建物の郡誠プロジェクトマネージャーは「ローン審査までいったが、審査が通らなかったケースもあった」と、購入する意欲があっても買えない顧客の存在も指摘した。
用地仕入れの関係で、中央住宅による千葉県でのマンション事業は前回から1年以上の期間が空いているが、「市場環境が変化するなかで、どのような物件であれば反響を得られるかを考え企画をつくり込んだ」(湯村課長)。1月20日にオープンしたモデルルームの来場者数は約60組で、第一期販売の10戸のうち9戸は契約開始前日の3月15日時点で購入希望客がついている順調なスタートだ。
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