住宅・建築業界に“エンボディドカーボン”の波

脱炭素、環境意識への関心が高まる中で、近年、住宅・建築物の分野においても「エンボディドカーボン」という考え方が急激に注目されてきている。LCA(ライフサイクルアセスメント)評価の中で、実際にその住宅、建築物を運用したときに排出されるCO₂がオペレーショナルカーボン、運用時のCO₂排出だ。それに対して、建材がつくられて、運ばれて、施工されて、修理されて、壊されるまでに排出されるCO₂をエンボディドカーボンという。特に建材がつくられて、運ばれて、施工されるまでのところを「アップフロントカーボン」と呼び、それを規制する動きが英国、デンマークなどで出てきている。

アキレスが開発した、製造時にCO2を製品内部に固定化する塩化ビニル壁紙「e-タン クロス」。エンボディドカーボンへの注目度が高まる中、今後、建材全般において、こうした工夫が求められそうだ


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