2024.2.6

ハウスメーカー分譲住宅の満足度 注文住宅と同じ8割以上

大和ハウス工業「住宅購入者への住宅満足度に関する調査」

住宅購入者に満足度を10点満点で評価してもらったところ、「ハウスメーカーの分譲住宅」購入者は満足度(88.7%)、「注文住宅」購入者の満足度(85.9%)とほぼ差がないことが、大和ハウス工業が実施した「住宅購入者への住宅満足度に関する調査」で判明した。

この調査対象者は、全国に住む25~69歳で過去5年以内に大手ハウスメーカーから購入した戸建て住宅(建売・分譲)に住んでいる人(141人)、及び全国に住む25~69歳で過去5年以内に購入した注文住宅に住んでいる人(510人)。

大和ハウス工業 「住宅購入者への住宅満足度に関する調査」

ハウスメーカーの分譲住宅に「非常に満足」と回答した人の割合は36.2%、「満足」と回答した人の割合は52.5%で、満足計は88.7%、注文住宅に「非常に満足」と回答した人の割合は42.6%、「満足」と回答した人の割合は43.3%で、満足計は85.9%。「ハウスメーカーの分譲住宅」の年代別の満足度では、20-30代の満足度(92.7%)、40-50代の満足度(82.8%)と20-30代の方がより満足度が高い結果となった。
「ハウスメーカーの分譲住宅」の満足度TOP5は、立地(70.9%)、設備(55.3%)、性能(53.9%)、間取り(45.4%)、保証・アフターサービス(42.6%)。立地の重要さが際立つ一方で、設備や性能など、住宅の品質を評価する回答も多数あった。
「ハウスメーカーの分譲住宅」に住んでみて6割以上が「コスパが良い」と回答。住み替えるとしても同じ「ハウスメーカーの分譲住宅」に住みたいという人は55.3%と過半数を超える結果となった。

住宅購入時の比較検討対象を調査したところ、「ハウスメーカーの分譲住宅」購入者は59.6%が「注文住宅」と比較検討をしていることが分かった。注文住宅でなく「ハウスメーカーの分譲住宅」に決めた理由は、“かかる価格や手間がだいぶ違ったから”、“納得のいく価格で良い性能の家が購入できた”など、タイパ・コスパへの意識が垣間見える回答があがった。

「ハウスメーカーの分譲住宅」購入者が“家選び開始時”に重視していたポイントTOP5は、立地(74.5%)、価格(70.2%)、間取り(52.5%)、性能(44.7%)、内装・インテリア(38.3%)となり、入居後に感じた満足度でTOP5にランクインしていない“価格”を当初は重視していたことが分かった。一方で、家選び開始時から時間が経過し実際購入の決め手となったTOP5は、立地(68.1%)の占める割合が高い一方で、実物が見られたこと(46.1%)、入居時期(44.0%)、性能(39.7%)、企業ブランドの安心感(39.0%)と、「ハウスメーカーの分譲住宅」の“企業ブランドの安心感”などが上位にあがる。

建築工事費の上昇が続く中で、タイパ・コスパを求める消費者の住宅購入の選択肢の一つとして「ハウスメーカーの分譲住宅」の存在感が増していきそうだ。