マーケティングはCtoCの時代へ!?
オーナー起用のマーケティング戦略に迫る
既存顧客との関係性を深め新たなビジネスへとつなげていく、そんなアンバサダーマーケティングが広がっている。そのベースは「顧客のファン化」だ。住宅事業者の多くが標榜する「一生のお付き合い」の本気度が試される。
住宅市場環境が大きく変わりつつあるなか、住宅事業者と既存顧客との関係性がこれまで以上に大切になっている。重要なキーワードの一つが「アンバサダーマーケティング」だ。
「アンバサダー」とは、その企業や商品に強い愛着心を持っている、”お客様”というよりも”ファン”と言えるような存在で、「ロイヤルカスタマー」などとも呼ばれる。
住宅産業界では、以前から「建ててからの一生のお付き合い」を標榜し、引き渡し後もユーザーと長くつながり続ける価値を訴求する事業者が多く存在した。それは、かつて「建てたら逃げろ」とまことしやかに囁かれていた時代からの脱却であり、引き渡した住宅を大切に維持管理し続けるといった住宅事業者の姿勢の表れといえる。また、その顧客とのつながりのなかで、メンテナンスやリフォーム、さらにその先の建て替えといった仕事に結びつけること、さらには信用を高め、口コミだけでなく家族や知人などの紹介受注につなげることが狙いでもある。
しかし、その理想の実現は決して簡単ではなく、目先の新築受注を優先し、また、十分な人を割く余裕がなく、OB顧客のフォローや細々としたメンテナンスなどは後回しにしてしまう―そんな事業者は決して少なくない。
しかし、市場環境、社会環境が大きく変化するなか、そうしたOB顧客との関係構築が不可欠となりつつある。古くて新しいテーマ、それが「アンバサダーマーケティング」と言える。
アンバサダーマーケティング
求められる顧客との新たな関係
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