月にベースキャンプ
東京都品川区のWHAT MUSEUMで開催されている「感覚する構造 力の流れをデザインする構造建築の世界」展を見てきた。目当ては東京大学大学院 新領域創成科学研究科の佐藤淳准教授らとJAXAが共同で開発を進めている、人間が月に滞在するための月面構造物だ。

2017年にNASAは、日本が先行して発見した月の地下にある全長50㎞におよぶ巨大な空洞が宇宙飛行士の居住空間として活用できるとの見方を示した。NASAによると、この地下空洞は、「放射線を防ぐことができ、間違いなく宇宙飛行士の居住空間として検討できる」という。宇宙で人が生活する上で障壁となる放射線の問題を解消できる空間であり居住施設を建てられる可能性があるのだ。佐藤准教授らの挑戦は、この月の地下空洞に人が滞在するためのベースキャンプを建てようとする試みだ。その月面構造物は、1ダースの卵のパックのような形状をしていた。これをたたんでコンパクトにして建設する場所まで持ち込み風船を膨らませるように居住空間を確保する。幅10m×長さ18mの広さがあり、4人がその空間で6カ月滞在することを想定している。月は大気をもたず、地球と比べるとほとんど真空であるため、月に人間が住める空間を確保しようとすれば、沖縄の台風対策など比較にならない耐圧性能を確保する必要があるという。また、現地で地面を整備するわけにもいかないため、凸凹した地面に着床し水平を確保するためのオリジナルの機構も必要になる。
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