プレハブ住宅再考

新設住宅着工数が減少していく中でプレハブ住宅に対するビハインドの風は強まっている。

(一社)プレハブ建築協会は「プレハブ住宅完工戸数実績調査及び生産能力調査報告書 2022年度実績」を公表した。プレハブ住宅完工戸数は前年度比1.2%増の12万4980戸、プレハブ住宅比率は同0.2ポイント増の14.5%となった。一戸建は前年比6.7%減少の4万1206戸、一方で共同建は同5.6%増の8万3774戸となった。戸建の落ち込みを共同建でカバーした形だ。22年度に限れば踏みとどまっていると見ることができるが、住宅工業化の歴史などに詳しい東京大学大学院 工学系研究科建築学科専攻の権藤智之 特任准教授は「市場が拡大しているときはプレハブ化の戦略は奏功したが、需要が減る中で工場などの生産設備の更新にかかる負担は年々重くなってきている」と指摘する。

積水化学工業は、セキスイハイム生産工場の自動化に注力する。構造体生産工程自動化率は22年度85%。自動化設備を順次拡充することで、25年度90%、30年度95%を目指す


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