家守りは住宅の“検査”ではなく“品質向上”の会社 工務店とともに住まいの品質を高めていきたい
家守り 冨永寿乃 社長
住宅の検査、保証からさまざまな生活サービスまでを手掛ける家守り。
既存住宅流通や空き家活用などストック分野での事業展開も加速させようとしている。
新社長に就任した冨永氏に今後の展望などについて聞いた。
──このほど新社長に就任されました。
私は一般事務で入社をし、営業、経理などの仕事を通じて検査をはじめとするさまざまなサービスに携わってきました。取締役として維持管理部長、専務取締役として経営管理本部長兼メンテナンス業務部長を歴任してきましたが、この仕事を通じて、居住者と住宅を建てる工務店の間のギャップのようなものを強く感じていました。
私はずっとマンション暮らしで、この仕事に携わる前は、木造住宅は自分で手直しやメンテナンスをする必要がある、そのためには積み立てをしなければならない、そうしたことさえ全く知りませんでした。何となく家を建てたらずっと面倒を見てくれるだろうと思っている人は多いのではないでしょうか。逆に、建てる側からすると、そんなことは常識だと思っています。
私たちは第三者の立場から、施主と工務店の間に入りつなぎ手になることができると思っています。工務店にとってお客様である施主に対して言い難いことも言うことができます。ここに大きな価値があると思っています。
前代表の岡田がこの仕事を始めた理由は、実家が欠陥住宅で両親がとても苦労をされたことから、そのような人を一人でも減らしたいという思いからだと聞いています。私もその思いをしっかりと受け継ぎ、居住者、工務店と家づくりに係る誰かのためになり、一人でも「サービスに入ってよかった」と言っていだたける方を増やしたいと思っています。
──足元の業績を教えてください。
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