ナイスコンピュータシステム/スマイル・コミュニケーションズ、競合システム会社がデータ連携で合意
木材・建材の販売店の業務を効率化
ナイスコンピュータシステムとスマイル・コミュニケーションズは、「木太郎」と「MEWS」のデータ連携で合意した。競合同士がタッグを組むことで、木材・建材業界における業務効率化を図る。
木材・建材業界に特化したシステム会社であるナイスコンピュータシステムとスマイル・コミュニケーションズは、両社の販売管理システムと受・発注システムのデータ連携を行うことで合意した。
両社は同業で、業界内ではいわゆる競合他社という位置づけであり、今回の連携合意は異例の取り組みとも言える。だが、販売店などにおける利便性や生産性を向上することで木材・建材業界の業務効率化につなげたいという利害が一致したことから合意に至った。
連携させるのはナイスコンピュータシステムの販売管理システム「木太郎」とスマイル・コミュニケーションズの建材受・発注システム「MEWS(ミューズ)」だ。
通常、受・発注システムを介して販売店などが建材や住設を発注する際、販売管理システムが連携していればその発注データをそのまま反映させることができるが、他社システムのデータ連携は進んでおらず、発注情報を反映させるためには人力で販売管理システム側に再入力する必要があった。そのため、二重入力や入力内容の確認といった作業が増えることに加え、入力ミスなども発生するリスクがあり、業務効率が悪いことが問題視されていた。販売店の中には商流の違いなどから複数社の受・発注システムを導入しているケースもあり、顧客からはこうした問題を改善してほしいという声が多数上がっていた。
「MEWS」の発注データをそのまま「木太郎」に取り込めるようにすることで、両システムを採用する販売店が抱えていた二重入力などの手間を削減し、業務効率の改善を図る。
今回のデータ連携について、ナイスコンピュータシステムの濵本剛治取締役 事業本部長は「利便性や生産性の観点で、業界内で他社システムとの連携を求める声があることは承知していた。スマイル・コミュニケーションズとは競合関係にあるが、互いに両社のシステムが連携していない現状は是正しなければならないと認識しており、昨今注目されている働き方改革などに対応するためにも業務効率の改善を図ることは必須だった。データ連携により不要な業務を削減することができれば、その分の時間で他の業務に取り掛かることができ、生産性の大幅な向上につながる」とデータ連携による効果に大きな期待を寄せる。
両システムのユーザーからは既に問い合わせが寄せられており、今年度中にはモデルユーザーを選定し、テスト運用を開始。テスト運用で得られたデータを基に使用感などを洗練し、来年度以降の本格リリースを目指している。
また、今後はナイスが持つ木材・建材・住設の発注システムである「ナイスアドバン」と、スマイル・コミュニケーションズの販売システム「G-FORES(ジーフォレス)」のデータ連携も視野に入れている。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
マーベックス・アキレス “断熱等級6”の時代の真の差別化ポイントを解説
2024.11.21
-
YKK AP・パラマウント硝子工業・日本住環境・アキレス 断熱気密の施工をプロが解説
2024.11.21
-
JCA・デコス エバーフィールド・久原氏が石川の木造応急仮設住宅について講演
2024.11.12