(一社)リノベーション協議会、R住宅の実績が6万8000件超えに
省エネ向上の施策を受けてR1住宅エコも増加傾向に
R住宅の実績が累積で6万8000件を超えた。23年度は適合R住宅の再販の仕組みづくり、省エネ計算サービスなど新たな取り組みを加速させる。
(一社)リノベーション協議会が、優良なリノベーションの品質基準を満たす「適合リノベーション住宅(R住宅)の2022年度の実績を公表した。
R住宅は、同協議会が定めた優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅」に適合する住宅で、一定の基準をクリアすることで販売物件や請負物件を「適合リノベーション住宅」として登録することができる。建物タイプ別に品質基準を設定しており、区分所有マンション専有部に関する品質基準を満たす「R1住宅」、区分所有マンション共用部も含む品質基準を満たす「R3住宅」、戸建住宅の品質基準「R5住宅」の3種が運用されている。また、22年6月からはリノベーションの省エネ基準を満たす「R1住宅エコ基準」の運用も開始している。
22年の「R住宅」の発行件数は5623件(前年度比5.8%減)であり、事業を開始した09年度からの累計は6万8532件となった。
エリア別にみると、首都圏が最も多く75.5%と4分の3を占める。発行件数は4118件で、これは首都圏の中古マンション成約件数の11.6%に当たる。次いで関西が8.6%、東海が4.6%、その他のエリアが11.3%となっている。
「R住宅」発行件数ランキングでは、インテリックス(東京都渋谷区)が1039件でトップ、そのあとに大京穴吹不動産(東京都渋谷区)が937件、エフステージ(東京都文京区)が695件、未来都市開発(東京都中央区)が495件と続き、上位4社は全て買取再販型の事業者が占める結果となった。
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