積水ハウス、“感性”を映し出すインテリア提案システムを開発
部材の絞り込み、提案時間の短縮でコスト削減効果も
積水ハウスは、顧客の“感性〞を住まいに映し出す新デザイン提案システム「Life knit design」を開発、6月30日から全国で始動した。
従来は、流行の移り変わりと共に顧客の嗜好にフィットするよう、「和」、「洋」、「モダン」から始まり、20種類のテイストまで増えたインテリアを提案していた。しかし、多様化する顧客の嗜好にインテリアテイストの種類を増やすだけではフィットしづらくなってきていた。また、テイストが増えるたびに部材や素材が増えるが、膨大な選択肢がありながらもテイストが違う部材ラインアップのため、組み合わせ方が難しく、顧客を悩ませる要因にもなっていた。

(提供:積水ハウス)
同社の顧客の住まいの実例や展示場などから集めた約6600点のインテリア画像を分析し、その印象を言語化したところ、“静〞(しなやかな空気感…ローコントラスト、同系色)、“優〞(さわやかな空気感…すっきりナチュラルな木質感)、“凛〞(緊張感のある空気感…上質なシンプルさ)、“暖〞(暖かみのある空気感…暖かみのある木質感)、“艶〞(贅沢な空気感…ハイコントラスト、重厚感)、“奏〞(心躍る空気感…ワクワクする色やカタチ)という「6つの感性フィールド」に分類できた。
また、それらを日本カラーデザイン研究所のイメージスケールにプロットした結果、これまでのテイスト表現よりも広がりのあるシステムであることも確認できた。色に対して抱くイメージは人によって微妙に異なるが、共通する部分も多く認められる。そのイメージの共通感覚を心理学的研究の蓄積で明らかにしたものがイメージスケールだ。さらに、この分析を通じて、美しい空間やインテリアは、空間自体が整ったシンプルな構成と素材で成り立っていることも分かったという。そこで床・壁・天井のベース素材に関してラインアップを総点検し、各感性フィールドに基づくラインアップへと刷新。従来3000点以上あったインテリア部材を約2200点に絞り込み、シンプルで美しい空間(床・壁・天井)と、家具や小物を組み合わせることで、顧客一人ひとりの“感性〞に寄り添うインテリア提案システム(特許出願中)を構築した。今後はこのシステムを活用して6つの感性フィールドに基づき提案を行っていく。
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