外壁材メーカーの回復戦略
厳しい市況下で窯業、金属のトップ企業はどう動く
窯業系トップのニチハ、金属系トップのアイジー工業。ともに2022年度は資材やエネルギー価格の高騰、住宅着工戸数の減少が業績に響いた。一方で、23年度に向けて回復の兆しも出始めている。
ニチハの23年3月期連結決算は、売上高1380億6300万円(前期比7.4%増)、営業利益117億400万円(同6.9%減)の増収減益となった。国内住宅市況の低迷などを要因に、利益は今年1月の修正予想をさらに下回った。
22年度の新設住宅着工戸数減少が外壁材市場にも影響を及ぼし、窯業系サイディング全体の販売数量は同0.8%の減少となった。「他社に先駆けて値上げを行ったこともあり、より苦戦を強いられた」(吉岡成充代表取締役社長)と、同社のシェアは前年度から0.5ポイントダウンした53.8%となった。ただ、23年3月は54.9%と回復の動きを見せ、利益も22年度下期は値上げの浸透やコンテナ運賃の下降が影響し、前年同期比プラスに転じた。
こうしたなかで同社はデザイン強化に力を入れる。今年度から新しいデザインへ挑戦する「+Dチャレンジ」をスタート、「モエンエクセラード16」での第一弾「バウンティウッド」を、この6月には第2弾「Fu‐ge」の木目デザイン「バークリー」を発売した。
24年3月期は、国内の新設住宅着工戸数は1.7%の減少、窯業系サイディング全体の需要は2.7%の減少と厳しい市況を想定するものの、値上げの浸透、国内でのシェアアップ、米国新工場の稼働率アップに取り組み、売上高1500億円(同8.6%増)、営業利益140億円(同19.6%増)とそれぞれ過去最高を計画する。
一方、アイジー工業は、22年度の売上高は過去最高の250億円を記録した。ただ、アイアンショック、フッ素ショック、持家一戸建住宅低迷などにより、売上高の半分強を占める金属系サイディングは同8%減である。
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