2023.3.22

TrustLead、工務店のオウンドメディア集客を支援

Instagram分析ツールに自動チャットbot機能を追加

工務店などのオウンドメディア集客支援を行うTrustLeadは、自社開発のInstagram分析ツール「Pegasus」に自動チャットbot機能を追加した。MAツールとして訴求し2023年中に3000アカウント突破を目指す。

Instagram分析ツール「Pegasus」に自動チャットbot 機能を追加。顧客の行動に対して、次の自動アクションを設定可能。画像は実際のDM画面

TrustLead(広島県広島市)の江島和城 代表取締役社長は2018年、リクルート住まいカンパニー(SUUMO)に入社、不動産会社、工務店の集客・採用支援などの業務を担当してきた前歴を持つ。その業務を通じて、自社メディアでの集客が重要であり、SNSなどの活用の工夫次第では、より集客効果を高められることに気づく。中でも近年、特に重要な集客ツールとなっているのがInstagramだという。注文住宅最大の体験談メディア「MINIQU」を運用するゼロシードが、コロナ禍で注文住宅を購入した人を対象に、コロナ禍における注文住宅の購買行動の変化を調査したところ、会社選びの際、インターネットで最も参考にしたサイトやSNSを聞いたところ、Instagramで情報収集を行った人が68%と全体の約7割を占めていることが分かった。住宅系のポータルサイトを利用した人は2割未満であった。江島社長は「今の時代、エンドユーザーは、あからさまな広告を敬遠する傾向がある。Instagramでどのような家づくりを行っているのかを紹介し、興味を持ってもらうことが重要」と説明する。

江島社長は2021年、建築業界特化型のオウンドメディア集客を支援するTrust Leadを設立した。Instagram、Facebook、YouTube、TikTokを活用した自社集客メディアの構築支援、さらに反響から成約までの可視化を行い、クライアントの成約まで、徹底伴走する事業などを行う。

Instagramの運用実績を定量解析できる分析ツールとして「Pegasus」を開発。Instagramアカウントを分析・可視化することにより、フォロワー、アクセス数の増加、いいね数の増加をして集客化を支援する。競合アカウントの投稿時間やフォロワーの増減などを分析することも可能。江島社長は「精度の高いマーケティングには欠かせないツール。21年7月のリリースから23年1月現在で1500アカウントの登録を突破している」と話す。

23年2月から、「Pegasus」に、チャットを用いた自動会話プログラムを搭載した自動チャットbot機能を追加した。従来は、自動アクション機能と予約投稿機能などにより、認知拡大による新規フォロワー獲得に特化していたが、自動チャットbot機能の追加により、ストーリーズや投稿へのコメントを促進し、購買施策が可能となる。顧客の行動を細かく把握・分析し、適切な情報配信を行い、一人ひとりに合わせたマーケティングを実現するマーケティングオートメーション(MA)ツールへと進化する。例えば、ストーリーズ、Live配信へのコメント・リアクションに対して自動返信することで、関心の高いユーザーへ個別アプローチが可能となる。さらに、ユーザーとのコミュニケーション、クーポン配布などを自動化することも可能。カスタマーサポート工数を大幅に削減し、顧客管理業務を効率化する。「Pegasus」の利用料金は、5万円/月。23年中に3000アカウントの登録突破をめざす。