超高断熱住宅がお得?

 

近藤建設は、埼玉県坂戸市で、最高ランクの断熱基準・断熱等性能等級7をクリアした高断熱モデルハウスの建設を進める。4月オープンを予定する

2022年10月に新設された断熱等性能等級6、7をクリアする住宅を手掛ける住宅会社が増え始めている。等級6、7には、HEAT20のG2、G3レベルに相当する断熱性能が求められる。G2は、冬期に非暖房室も含めて住宅内の最低体感温度を概ね15℃以上に保ち、さらに冬季の暖房負荷を省エネ基準レベルの住宅と比較して30~50%削減という水準である。G3は、最低体感温度は概ね15℃を下回らないこと、冬季の暖房負荷は省エネ基準レベルの住宅比で約50~75%削減という非常に高い水準だ。

こうした概念が出てきた当時、よく言えば超先進的な、言い方を変えれば、かなりマニアックな工務店などが取り組む水準と認識していた。地球温暖化、脱炭素を背景に、住宅の一層の省エネ対策が求められるとはいえ、イニシャルコストの負担を考えれば、ZEH水準が次代に目指すべき外皮性能のスタンダードになると見られていた。断熱材メーカーの担当者からも「もう少し頑張って現実的なのはG2レベルまで。G3レベルまで断熱性能を高めれば、断熱材や窓、施工のコストなどが跳ね上がり、そのコストに見合う効果があるとは言いにくい」と聞いていた。


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