プレ協が60周年/読み応えある60年史の発行
プレ協が60周年
プレハブ建築協会が設立60周年記念式典を開いた。コロナ禍とあって記者会見もなく、その意味ではちょっとメディアとしては物足りなさも残ったが、式典そのものは政官民各界からの来賓も多数出席した盛況ぶりだった。単にシャン、シャン拍手の新年祝賀ではなく、周年行事というのはやはり来し方を振り返り、今の立ち位置を確認し、次のステージを考えるうえで大切なのだと思う。
プレ協は住宅関連の業界団体のなかで最古参。日本の住宅産業の歩みそのものであり、プレファブリケーションの名のもと工業化を軸に戦後の復興から現在の成熟産業化までまさに激動の住宅産業を引っ張ってきた立役者だ。プレハブの名が低品質のイメージがつきまとうと、名称変更の話もたびたび出たが、プレハブ建築の名を通し抜いてきたのはプレハブという建築技術革命に賭けた創成期からの業界人の衿持のようなものを感じもするのだ。
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