2022.11.2

LIXIL、廃プラ×廃木材の循環型新素材を開発

ほぼすべての廃プラの利用が可能

LIXILは廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材の「レビア」を開発した。第1弾製品として、舗装材の「レビアペイブ」を2023年1月より発売する。これまで再資源化が困難とされてきた複合プラスチックや海洋プラスチックなども資源として利用できる。

同社はこれまでも廃プラスチックを人工ウッドデッキの原料に再利用してきたが、資源として使えるのは、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)といった一部の樹脂のみで、回収した廃プラスチックのうち約半分は、再資源化が困難だった。

写真の廃プラスチック(左)と廃木材(中央)の量でレビアペイブ(300×300)1枚が作られる

廃プラスチックの再資源化には、アルミニウム箔のついた菓子袋など樹脂以外の素材が含まれており分解ができなかったり、複合プラスチックでは樹脂の種類ごとに融点が違うため、熱劣化や溶け残りにより再利用した製品の質を担保できないといった課題があった。

新しく開発した「レビア」はこれまでと発想を変え、回収した廃プラスチックを選別することなく廃木材と合わせて微粉砕を行い、低温の押出技術で成形した。溶けないものを無理に除去するのではなく、微粉砕して骨材として生かすことで、製品の強度低下を防ぐことができる。再資源化に回らず処分されることが多い家庭ごみを積極的に利用したいとする。


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