住まいは“ハコ”へ

「コンフォリア高島平」のリノベ物件。ニーズを探るために、3LDK から1LDK へリノベした住戸を3戸用意した。広いリビングがフレキシブルな利用を促進する

東急不動産とリノベるが東京・高島平で築27年の社宅マンションに一棟リノベを施した「コンフォリア高島平」を見学した。ファミリー層、DINKsなどをターゲットにしており、全76戸のうち、最多の52戸は、専有面積約75㎡で、3LDKから3LDKへのリノベとなっているが、同じ専有面積約75㎡で、3LDKから1LDKへリノベした住戸がインパクト大であった。既存の壁を取り除き、通常のマンションでは考えられないだだっ広いリビングが広がっている。可能な限り広い空間を確保するためにキッチンも壁付けとした。ニーズがあるのかを探るために3戸だけつくったという。高島平のリノベ物件の平均的な賃料が17万円台のところ、この1LDKの住戸は22万円と強気の設定だ。

総務省の「2020年国勢調査」によると、平均世帯人数は全国平均で2.27人と、単身世帯や夫婦のみといった世帯の割合が多くなっている。もはや3LDKでは居室数は多すぎる。広いリビングがあれば、そのまま贅沢に使うこともできるし、居住者の好みで棚などを用いて緩やかに仕切ることも可能だ。簡単に後付できる間仕切り商品も充実してきている。こうした十二分に広いリビングを備えた1LDKの住戸の存在感が高まっていくのかもしれない。


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