ポラスグループ 中央グリーン開発、南流山で4棟の高額価格帯、戸建分譲住宅を販売
各棟にウチとソトつなぐ「中間領域」を創出
ポラスグループ 中央グリーン開発は千葉県南流山で全4邸の戸建分譲住宅「Be GRACE」の販売を開始した。各棟にソトとウチが緩やかにつながる「中間領域」を設け、高付加価値化を図った。
「Be GRACE」が建つのは、つくばエクスプレス・JR武蔵野線から徒歩8分、流山市が推進し、土地区画整理事業が進む「木地区」と呼ばれるエリアだ。学区となる小・中学校が地区に隣接するなどの便利さに加えて、市のグリーン戦略により緑が美しい歩道が整備されている。商業施設の新設も進むほか、地区内には5つの公園が整備され、暮らしやすい街へと発展。人気のエリアとなっている。
ただし、区画整理地内であり、「建築物の敷地面積は135㎡以上」という規制があるため、企画・設計段階で、比較的大型の分譲住宅となり、高額価格帯になることが予想された。
東京近郊の人気エリアの分譲住宅は、完成前に販売を開始することが一般的だが、今回の「Be GRACE」については、「コンセプトを明確に打ち出し、完成した建物を見て納得して購入していただきたかった」(同社)という想いから、建物の完成後に販売を開始した。
打ち出したコンセプトは、「ウチ・ソト・トナリのゆるやかな関係。」。「コロナ禍後、おうち時間が増えて、家の中の充実を図る住宅商品が増えているが、外に出る機会が減り、人とのつながりが少なくなり、閉塞的な世の中になってきていることも感じていた。そこで『Be GRACE』では、家の中の充実を図るとともに、中間領域を設けることで、外にも住まい手の意識が向くように工夫した」(同社)。
4棟それぞれには、外部空間であるテラス、バルコニー、庭、土間を、住宅の内側へ内包する「ウチとソトをつなぐテラス」、「ランドリーまたはくつろぎのスペースとして活用できるワイドバルコニー」、「植栽で演出した中庭」、「通り土間」という異なる中間領域を設けた。
そのほか、各棟の間にフェンスを用いず、ピンコロ石による境界線とした。芝の庭が連続する解放感が“お隣”とのゆるやかなつながりを創出する。また、緑を配した玄関アプローチに、ポールベンチを設置。通りかかるエリアの人々と、気軽なコミュニケーションが楽しめるように工夫した。
「Be GRACE」各棟の敷地面積は162㎡以上、建物面積は100㎡以上で、販売価格は6980万円~7480万円となり、当初の想定通り高額物件となったが、7月30日の販売開始以降、2カ月間で問い合わせは約300件あり、約40組が現地見学した。問い合わせの内訳は約5割が千葉、3割が東京、1割が埼玉の在住者であった。「都内在住の、いわゆるパワーカップルと呼ばれる夫婦2人世帯の方などに気に入っていただき、すでに4棟中3棟が成約済となっている」(同社)。
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