アールシーコア、平小屋「栖ログ」を発売
小屋×平家×ログの新ジャンルを提案
アールシーコアは住宅ブランド「BESS」から平小屋「栖(すみか)ログ」を発売した。小屋×平屋×ログハウスを組み合わせた新ジャンルの住宅商品として新たなマーケットの開拓を目指す。
同社が販売する、ログ小屋「IMAGO」の受注実績は、2021年に前年比1.3倍、2022年1~6月に同1.7倍と販売受注が好調に推移する。コロナ禍における家での時間の使い方の変容が購入動機になっている。一方、国土交通省 着工統計によると、住宅市場では平屋市場がこの10年で1.8倍に伸び、21年度では戸建て住宅の12.7%が平屋シェアとなっている。
今回開発した「栖ログ」は、小屋、平屋、ログハウス、それぞれの良さを組み合わせた新ジャンルの住宅商品となる。また、コロナ禍を経て、新しく生まれてきている住まいに対するニーズに対する同社が導き出した答えの一つでもある。「住宅一次取得にかかるZ世代と呼ばれる層は、従来とは異なる住宅取得の価値観を持ち、リモートワークを交えた働き方の変容も同世代の価値観を後押しし、身軽さや自由度を求める傾向にある。また50代以上の層でも、二人暮らしサイズへの住替えや二拠点居住に憧れるなど、新たな発想が動き始めている」と分析する。そこでBESSの当初からのコンセプトである「小さく建てて、大きく暮らす。」を体現する住宅新商品として「栖ログ」を開発。「余計なモノは持たず、余計な部屋もつくらない。外とのつながりが自由を生む暮らし」を提案する。
奥行4.5mがベースの小屋サイズにこだわることで、室内のどこからでも外を近くに感じられる暮らしを実現。また、ログならではの小屋裏空間が暮らし方の幅を広げる。さらに、自然素材、国産スギの角ログをふんだんに使用することで、本物ならではの質感を追求した。「S30(えすさんまる)」(奥行6.8m×横幅4.5m)、「S40(えすよんまる)」(奥行4.5m×横幅9.1m)、「S60(えすろくまる)」(奥行4.5m×横幅12.7m)という3つの躯体サイズを用意。標準価格(税込)はそれぞれ、1360万円、1580万円、1850万円となる。
基本的に部屋を固定しないひとつづきの小屋空間で、住まい手のそれぞれのライフスタイルに合わせ、「デッキ側の掃き出し窓を玄関にする」、「空間を上手く仕切りリビングを大きく確保する」、「ナカもソトもすべてリビングとして活用する」など、自由な発想で空間を可変できる。
二木浩三社長は「平小屋に住むことで、負担が軽くなり、暮らしを楽しむゆとりができる。敷地をゆったりと確保できる、地方の景観が良い場所などに建てるとより映えるのではないか。一般的な住宅の3倍以上の木材を使用している。木材価格が高騰する厳しい時期ではあるが、ただコストオンした商品ではなく、価格面でもチャレンジした。住まい手に喜んでもらえるように気持ちを込めてつくった住宅商品になる。『栖ログ』を道具として活用して、暮らしを楽しんでほしい」と述べた。
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