BXカネシン、制震を日本の住宅の標準に 消費者への普及活動もスタート
BXカネシンは、制震を日本の住宅の標準にするための取り組みを強化している。
「EQGUARD(イーキューガード)」といった住宅会社が採用しやすい製品の開発だけでなく、消費者を対象とした普及活動もスタートさせている。
BXカネシンは、より安全・安心な住まいを実現するために、繰り返しの地震にも耐え得る制震住宅の普及に取り組んでいる。
2016年に発生した熊本地震では、マグニチュード6.5と7.3という巨大地震が立て続けに発生した。その結果、1回目の地震で構造躯体などにダメージを受けた住宅が、2度目の地震に耐えることができずに倒壊したというケースが相次いだ。
こうした事態は今後も発生する懸念がある。1度の巨大地震に対する耐性だけでなく、地震が繰り返し発生しても構造躯体への影響を少なくすることが求められるのだ。
制震構造を採用した住宅の場合、耐震構造と異なり、地震の揺れによる構造躯体の変形自体を抑制するため、繰り返しの地震にも耐えることができる。BXカネシンが制震住宅の普及に取り組む理由は、まさにこの点にある。
住宅会社の手間を増やすことなく制震を標準仕様に
同社では、高減衰ゴムを採用した制震装置「V-RECS」のほかに、筋かい金物と制震装置がひとつになった「DIT制震筋かい金物」も販売している。
建築金物メーカーである同社ならではの製品で、壁倍率2倍用の筋かいを施工するための金物でありながら、制震機能も発揮するというものだ。そのため、通常通り筋かいを施工し、「DIT制震筋かい金物」で接合するだけで、制震構造を実現できる。設計上の制約もなく、スムーズに制震を標準仕様に取り入れることができる。
「EQGUARD」は、BXカネシンと京都大学が共同で開発した制震装置だ。制震装置の部材に高減衰ゴムが主流で使われるなかで、建築金物のノウハウを生かしたBXカネシンならではの鋼板ダンパーを採用していることが大きな特長だ。壁倍率2・8倍という大臣認定を取得しており、一般的なものより高倍率で耐力壁として使用できる。合板などの耐力壁を「EQGUARD」に置き換えるだけで、手間なく制震構造を実現することが可能になる。延床面積坪程度の一般的な木造住宅であれば、通常の耐力壁のうち、4壁を「EQGUARD」に変更するだけで制震性能を発揮する。
また、鋼板ダンパーを採用しているためコストメリットにも優れる。手間だけでなく、コスト的にも大きな負担を強いることなく制震を標準化できる。
一般消費者向けのサイトを開設
同社では、制震住宅のさらなる普及に向け、一般消費者に向けて「EQGUARD」を紹介する特設サイトを開設した。地震の怖さを訴え不安を募るのではなく、より安全・安心な暮らしを柔らかく訴求する内容になっている。
住宅会社の営業担当者などが、施主に制震の大切さを提案する際のツールとしても活用できる。
BXカネシンでは、今後も制震を日本の住宅の標準にするための取り組みを進めていく方針で、新たな製品などの開発だけでなく、需要開拓に向けた支援も行っていきたい考えだ。
BXカネシン株式会社
0120-106-781
https://eq-guard.kaneshin.co.jp/
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