2021年度決算[設備]

主要設備メーカーは各社大幅増益 新築の回復にリフォーム好調が追い風に

住宅市場が好調に推移するなか主要設備メーカーの業績が好調だ。
資材価格の高騰や部品調達の混乱などがありつつも、営業利益で3割、4割増といったメーカーもある。


2021年度の新設住宅着工戸数は85万6484戸(前年度比5.0%増)と5年ぶりに回復した。一方、リフォーム市場もコロナ禍の在宅時間増などによる需要増加に押され好調だ。こうしたなか、設備メーカーの業績が軒並み好調に推移している。主要設備メーカーの2022年3月期決算は、売上高で1割増、営業利益で3割増、4割増という企業もある。

パナソニック ホールディングスの2022年3月期決算は、売上高が同10.3%増、営業利益が同38.3%増の増収増益となった。

セグメント別業績で「くらし事業」をみると、売上高3兆6476億円(同3%増)。日本のルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機などは前年の巣ごもり需要の反動があったものの、成長事業である欧州の空調、海外電材や、洗濯機.冷蔵庫などの中国家電や、北米の食品流通は堅調に推移、増収となった。ただ、前年の日本の巣ごもり需要の反動に加え、原材料高騰や部材調達課題の影響が大きく、営業利益は減益となった。

2023年3月期の見込みは、売上高が同6.9%増の増収、営業利益が同0.7%増の微増を見込んでいる。

LIXILのウォーターテクノロジー事業は、国内の衛生への関心の高まりによる需要を背景に増収増益。また、海外も好調な欧米がけん引し増収増益となり、売上収益は同10.0%増、事業利益は同23.3%増の増収増益となった。

今後、ウォーターテクノロジー事業における海外事業の成長を促進させる。商品の安定供給のためのサプライチェーン強化、グループ内技術を活用した新商品パイププラン拡充、販売チャネルの多様化や差別化商品の拡販による収益性向上を図る。

2023年3月期の見通しは、売上収益が同8.4%増、事業利益が同11.6%増の増収増益を見込んでいる。

TOTOの2022年3月期決算は、売上高が同11.7%増、営業利益が同31.6%増、経常利益が同38.6%増という大幅な増収・増益決算となった。


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