エクセルシャノン、樹脂サッシ専業メーカーが性能向上を牽引
トリプルガラス仕様を主軸に3倍の年3万棟を目指す
樹脂サッシ専業メーカーのエクセルシャノンは、1976年に日本初の樹脂サッシ「シャノンウインド」の製造を開始。樹脂サッシのパイオニアとして、これまでに累計900万窓以上の生産数を誇る。1980年に設立した北海道の工場を皮切りに、本州では岩手県に、西日本では佐賀県に製造拠点を設け、全国で高断熱樹脂サッシの製造・販売を展開してきた。
政府がカーボンニュートラルの実現を目指し、住宅分野で「2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という目標が設定されるなど、住宅の省エネ化が強く進められようとするなか、2020年度時点で約1万棟(1棟あたりに採用される平均窓数から、相当する棟数を換算したもの)の販売実績を、2030年度に約3万棟とする計画を打ち出している。その実現のため、高断熱・高機能化による製品力強化、協業による販売拡大、樹脂サッシ市場そのものの拡大──という3点に力を注ぐ。
商品開発や販売展開で大きなポイントとなりそうなのがパナソニックグループとの協業だ。トクヤマグループのエクセルシャノンは、トクヤマの材料開発技術や製造技術を生かし、高品質な樹脂サッシづくりに取り組んできたが、2020年3月にパナソニックがエクセルシャノンに出資することを表明、エクセルシャノンの発行済株式の49%を取得した。今後、製販両面での動きがさらに活発化しそうだ。
国内最高クラスの断熱性能
災害対応や気密性の強化も
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