シェアハウスとオンラインで“特定多数”の安心な繋がりを提供したい
Little Japan 柚木理雄 代表取締役
コロナ禍で人と人との繋がりのあり方が問い直されるなか、新たなコミュニティの形として、シェアハウスに住む“リアル住民”と、オンラインを通じた“関係住民”からなるコミュニティ「シェア街(まち)」に注目が集まっている。運営を行うLittle Japanの代表取締役であり、中央大学特任准教授の柚木理雄氏にその取り組みの内容や狙いを聞いた。
リアルとオンラインによる
ハイブリッドな街づくりに取り組む
──まず、シェア街とはどういったものか教えてください。
「シェア街」は、シェアハウスに住む「リアル住民」と、オンラインを通じて関わる「関係住民」からなるハイブリッドなコミュニティです。特にオンラインを通じた関係住民も含めたコミュニティであることが大きな特徴であると考えています。
住民の数はシェアハウスのリアル住民が約50人、オンラインの関係住民が約150人。学生から社会人まで様々な人がいますが、コロナ禍で人とつながる機会が減ったことでコミュニティを通じた人との繋がりを求める人や、自らコミュニティをつくりたいと考えて住民になる人が多いようです。
シェア街には、交流の場としてリアル拠点とオンライン拠点があります。リアル拠点は5つのシェアハウス、コワーキングスペース、カフェ/バー、セレクトショップなどがあり、浅草橋、両国、御徒町、日本橋といった下町エリアの自転車で15分ぐらいのところに集約しています。そうすることで、それぞれの拠点に気軽に行きやすくし、コミュニティの醸成を促す狙いがあります。また、将来的には、シェア街の住民だけでなく、地域住民とのつながりも作っていきたいといったこともあり、特定のエリアに限定して拠点を設けるようにしています。
15のオンラインコミュニティが活動
趣味、街の活性化、雑談など
──オンラインの拠点はどういったものですか?
オンライン拠点は、SNSの「Slack」やオンライン会議システム「Zoom」上で運営しているもので、現在15のコミュニティがあります。住民主体で立ち上げており、次々と増えています。コミュニティの内容は、趣味的なつながりのもの、シェア街の運営や活性化に関するもの、雑談ベースものなど様々です。
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