アグリヒーリングは住宅の付加価値になる 住宅事業者は潜在需要への対応を

順天堂大学大学院医学研究科 緩和医療学 協力研究員 千葉吉史 氏

2004年 京都大学大学院農学研究科博士前期課程修了、同後期課程単位取得満期退学。
2016年10月より順天堂大学大学院医学研究科緩和医療学研究室研究員。
現在、順天堂大学大学院医学研究科 緩和医療学 協力研究員、農業法人・農業コンサル会社の美和リーフ・アグリコンサル代表取締役。

順天堂大学大学院医学研究科 緩和医療学 協力研究員
千葉吉史 氏

農作業を通じて、心と身体の健康の回復を図る「アグリヒーリング」──。ストレスが緩和され、幸福度が高まる効果に注目が集まっている。様々な形でアグリヒーリングの要素を住宅へ取り入れることで、住宅事業者は付加価値を高めた提案を行うことができる。順天堂大学大学院医学研究科 緩和医療学の千葉吉史 協力研究員に、その可能性を聞いた。

──前回のお話しでは、住宅事業者はアグリヒーリングを住宅の新たな付加価値として提供していける可能性があるとのお話しでしたが、具体的にはどういったことですか?

農村で農作業を行うことでストレス低減効果が得られますが、その効果は個人差はありますが都市部に帰ってきてから一週間ほどしか持続しないと考えられます。だからと言って、毎週のように頻繁に農村へ通うことは難しいのが実情です。そのため、都市部でアグリヒーリングの効果を得られる暮らしの実現が必要になります。

都市部で農業に触れる方法として体験農園・市民農園もありますが、応募に対する当選の倍率は非常に高く、需要に対して供給が足りていないというのが実情です。

こうした課題へのソリューションの一つとして、住宅の敷地内に農に関わることができるスペースを導入するといったことがあると考えます。住宅は日々の暮らしを営む場ですので、住宅にそのような場を設けることで、都市生活者は日々の暮らしのなかで農と関わることができます。そして日常的にアグリヒーリングの効果を得ることができ、心と身体の健康の維持・増進につながります。一方で、住宅事業者にとって、こうしたアグリヒーリングの提案は住宅の付加価値になるのではないかと考えます。


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