不確実性の時代の規格型住宅回帰

益田建設のグループ会社、マスイデアは、規格型住宅「タフハウス プラス」を開発。バーチャル住宅展示場「マイホームマーケット」でネット販売を行う

規格型住宅市場が盛り上がっている。規格型住宅は戦後の住宅不足で大量の住宅が求められる中で、工場生産による住宅づくりに端を発する。プランを厳選した規格型住宅を大量につくり、生産効率を高めようというところから取り組みが始まり、木造住宅へも広がった。しかし、時代とともに消費者のニーズが多様化し、所得も上がる中で、できる限りそのニーズに応えなければならず、規格型といえども自由設計に近づき、生産性は低下、コストメリットを十分に発揮できなくなるというジレンマも生じた。ただ、住宅会社にとって、規格型住宅は、コスト抑制、生産性向上のメリットに加え、営業マンが売りやすいといった大きな魅力を持つ。

今、規格型住宅をめぐり新たな流れが始まっている。多様化するライフスタイルに対応したデザインを取り入れつつ、シンプルなプランが増え、デジタルツールなどを駆使して、手間をかけずに選択できる環境の整備も進む。


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