環境・脱炭素:「科学技術・イノベーション白書」「環境白書」

変わる社会 変わるくらし ①

【科学技術・イノベーション白書】社会課題に科学技術で立ち向かう AI、ロボット技術が実用化段階に 

国は、社会課題に科学技術・イノベーションの力で立ち向かい、Society 5.0の実現を目指す。
AI、ロボット技術などが実用化段階にあり、住宅業界の建設現場の担い手不足といった課題解消の切り札にもなりそうだ。


■AI関連発明の国内出願件数の推移 出典:特許庁 

日本は、少子高齢化・過疎化といった課題への対応が必要であり、更に、地球温暖化や海洋生態系への影響といった人類共通の課題への対応も求められている。さらに、2020年、新型コロナウイルス感染症が世界に瞬く間に拡大した。

こうした社会課題に、科学技術・イノベーションの力で立ち向かっていくため、日本では「Society 5.0」というコンセプトを打ち出している。Society 5.0とは、第5期科学技術基本計画(2016年1月閣議決定)において、我が国が提唱したコンセプト。具体的には、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」と定義する。

Society 5.0では、ICTを活用して多種多様なビッグデータをスーパーコンピュータなどにおける仮想空間に集積し、この仮想空間内で、社会の様々な要素について、AIも活用して、大量のデータ処理やシミュレーションなどの高度な解析、予測・判断を行い、その結果を現実空間に反映。この仮想空間と現実空間との循環によって、社会を、より良い「人間中心の社会」に変革していくことを目指す。

国は、2021年4月より開始した第6期科学技術・イノベーション基本計画において、Society 5.0として目指す社会は、ICTの浸透によって人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるデジタルトランスフォーメーションにより、「直面する脅威や先の見えない不確実な状況に対し、持続可能性と強靱性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well‐being)を実現できる社会」であることを宣言した。

AI技術を社会実装
木造住宅分野でも新サービス


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