アイ工務店、創業から11期目で売上高680億円達成
さらなる成長に向けた戦略も
アイ工務店(大阪市中央区、松下龍二社長)が急成長を遂げている。
創業から11期目で売上高が約680億円、完工棟数2748棟を達成。さらなる成長を遂げるための戦略も打ち出している。
住宅展示場への出展を加速
埼玉に単独展示場も開設
アイ工務店は、ここ数年で大きく売上を伸ばしている代表的な住宅会社のひとつだ。2010年7月に創業して以降、着実に売上を伸ばしており、11期目となる2021年度(6月決算)には売上高が約680億円、経常利益が約85億円、受注棟数4139棟、完工棟数2748棟という業績をあげている。
2020年には大手ハウスメーカー出身の松下龍二社長を迎え、3年で売上1000憶円、完工棟数4000棟を達成することを目標として掲げた。同社執行役員で事業企画部の斎藤隆輔氏によると、「(2021年度の決算で)既に受注棟数が4000棟を超えており、目標達成は見えてきている」と語る。
同社の急成長の要因のひとつがモデルハウスを中心とした営業活動。モデルハウスへの集客を図り、そこから受注へとつなげていく。一聴すると旧来型の営業手法のようだが、「アパレル店でも飲食店でも、店舗数が増えれば売上も比例して増えていく。顧客との接点であるモデルハウスの数を増やし、ウェブ広告などで集客していくことが売上を増やす王道」(斎藤氏)と考えている。
現時点(2021年7月)で稼働している拠点数は119カ所だが、さらに今期中に149カ所にまで展示場の拠点数を増やしていく方針だ。
さらに、2021年1月には「AI‐STUDIO‐KOBE」(神戸市中央区)と「金沢アイパーク」(石川県金沢市)をオープン。前者は情報発信拠点として、ビルの約700坪のワンフロアすべてを活用し、体験型ショールームやセミナールームを備えたもの。
後者は同社の4つのモデルハウスが建つ単独の複合住宅展示場。
2021年9月には埼玉県さいたま市の浦和美園地区に複合型展示場(埼玉美園アイパーク)を開設する予定だ。
複合型展示場は、それぞれの地域で同社の認知度を高める役割も担っており、近隣にある既存拠点とも連携しながら、受注機会の創出を狙っていく。
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