2021.7.9

ナオス・テック、厚さ0.2mmの床改修用シート販売強化で売上4億円へ

「シートはシートで直す」をスタンダードに

ナオス・テックは、都市再生機構(UR)と共同で開発した厚さ0.2mmの床改修用シート「ナオスシート」を、新発想の商品として販売、自社施工を強化し、2021年度、4億円の売上達成を目指す。


ナオスシートには、オレフィンシートを採用することで、優れた耐久性、耐水性を付与し、デザイン性、仕上がりの質感にもこだわった。施工方法もシンプルで、サンドペーパーを使用して床の凹凸や小さい傷を補修し、深い傷などにはパテを充填し、ペーパーで平面にする。その後、各現場に合わせてカットしたシートを既存のフローリングの上に張り、シート接着後、既存の目地に沿ってカットし、目地入れを行い、施工完了となる。床だけでなく、玄関框や階段などにも施工できる。既存のフローリングを撤去する工程がないため、施工音の低減、工期の短縮、廃材削減、低コスト化などにも寄与する。URは、管理する賃貸物件において改修の内容に応じて、選択肢の一つとして、同工法が適切な箇所には積極的に採用を進めている。

「これからの時代は、新しい商材やビジネ かしていきたい」と話す。ススタイルを確立していかなければ勝ち残っていくことは難しい」と話す佐藤会長

2020年4月の発売以降、新発想のフローリング改修工法として大きな反響がある。ナオス・テックの佐藤喜政代表取締役社長兼会長は、「大手の賃貸の不動産デベロッパーなどからの問い合わせも増えている。簡単な施工で新品のシートフロアと見分けがつかない質感に仕上がる。実際の施工現場を見た方は一様に驚かれる。ウッドショックによる木材価格の高騰、さらに鉄鋼の価格も高騰し、建築物の単価も上昇している。これからの時代は、新築、リフォームに関わらず、新しい商材やビジネススタイルを確立していかなければ勝ち残っていくことは難しい。ナオスシートで『シートはシートで直す』ということを業界の新しいスタンダードにしていきたい」と話す。

全方位のルートで販売を強化

全方位のルートでナオスシートの販売を強化し、2021年度の売上4億円の達成を目指す。URとの協働はもちろん、大手のリフォーム会社、不動産会社、賃貸管理会社などへの提案を強化。建材流通経由での販売も強化する。また、ナオスシートの施工手順を解説したYouTubeの動画配信などにも力を入れており反響は上々だ。2021年5月の、ネット経由の問い合わせは月に150件を超え、そのうち約30件が受注に至った。

既存のフローリングを剥がさず、ナオスシートを施工。新品のシートフロア同様に仕上がる

さらに約10年前から販売する、上張り可能な厚さ3mmの「ナオスフローリング」の販売加盟店のネットワークは、リフォーム事業者など、全国約800社に上り、この販売加盟店経由のナオスシートの販売も強化する。佐藤会長は、「長年にわたりナオスフローリングの販売の実績があり、万が一、工事のクレームなどが発生した場合にも、販売加盟店に責任を押し付けるのではなく、当社のスタッフが対応するなどして、トラブルを解消できるようにリスクヘッジの体制を整えてきた。こうした強みをナオスシートの普及拡大に向けても生かしていきたい」と話す。

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特集:

木促法改正で市場拡大に期待

利用期を迎えた国内の森林資源の活用、また、SDGs、脱炭素化といった観点から、木造建築推進の機運が高まっている。
2021年6月には、公共建築物木造利用促進法(木促法)が改正され、脱炭素社会の実現に向けて、一般建築も含めて、木造化を推進していく方針が打ち出された。
市場拡大への期待が高まる中で、事業者の動き、木造建築を建てやすくする技術開発が加速する。
中大規模木造市場攻略のポイントはどこにあるのだろうか。

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