“未来を先に見る”ANDPAD HOUSEの狙い

アンドパッド 代表取締役 稲田武夫

建築プロセスのデジタル化にチャレンジ
BIM活用など建築生産のデジタル化をすべて確認したい

アンドパッド 代表取締役 稲田武夫

木造建築・住宅生産におけるBIM活用などのデジタル化を検証するプロジェクト「ANDPAD HOUSE」。
「未来を先に見に行く」という同プロジェクトの狙い、また、住宅生産におけるデジタル化についての意味などについて、代表取締役稲田武夫に聞いた。


ANDPAD HOUSE概要

建設地 神奈川県足柄下郡湯河原町
敷地面積 約140㎡
建築面積 82.54㎡
延べ床面積 154.69㎡
プロジェクトマネージャー ANDPAD ZERO
意匠設計者 (株)小林・槇デザインワークショップ
構造設計者 (株)DN-Archi
プレカット工場 (株)長谷萬
BIMマネージャー 慶応義塾大学SFC研究所

──ANDPAD HOUSEの狙いを教えてください。

稲田 私自身、ITが産業に寄り添う会社を作りたいという思いがあり、アンドパッドは建設業界に寄り添う形で成長していきたいと考えています。

一方で、業界全体がデジタル化・DX化していくにはデジタル人材の存在が不足しており、アンドパッドは人材輩出会社になれればとも思っています。今、従業員は420人ほどですが、3割以上は前職が現場監督、住宅営業、木材流通など業界出身者です。例えば、建築会社の二代目の社員がいます。アンドパッドで建築会社のDXに一緒に取り組み、いずれは自分の会社を継ぐ。これは業界にとっても非常に重要なことで、会社の中に経験のあるデジタル人材が加わるということになります。デジタルが分かっているだけではなく、住宅・建築業界に想いが強い人材です。

こうした人材を育てていくためには、アンドパッドがもっと家づくりのことを知らなければならない。我々がお役に立てることは建築工程をどれだけデジタル化できるのか、”未来を先に見に行く”ことではないかとずっと考えていました。そういう意味では、ANDPAD HOUSEは戦略というより私の想いが強いプロジェクトです。

例えば、設計で言えば本当にBIMが進むのか―、数年先に実現するだろうとみられている建築プロセスのデジタル化をすべてチャレンジしてみようと立ち上げたのが「ANDPAD HOUSE」です。建築会社やビルダーがデジタル化を推進するにはさまざまなハードルがあり、時間もかかります。ならばアンドパッドがオーナーになって色々なパートナーを巻き込んで実際に家を建ててみようというものです。今年1月に基本計画をスタート、年内に竣工予定です。

──具体的な内容を教えてください。

稲田 大きく2つの検証を予定しています。一つはANDPADをプラットフォームとして用いることでプロジェクトに係るすべての共有可能なデータについてCDE(Common Data Environment)を実現し、ANDPAD図面やチャットを用いてリモートワークにおける生産性を高めます。現場監督が現場にできるだけ足を運ばずともプロジェクトが進行するような、本当のペーパーレス化の実現です。


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