2021.5.21

NAC・エースホーム 住宅ブランド「Arie」への加盟が半年で80社超

小規模工務店の需要捉える

住宅ブランド「Arie」が好調だ。提案開始から約半年で約80社まで加盟店を伸ばしている。独自の加盟料金の仕組みやトレンドを捉えた商品提案が小規模な工務店から支持を受けている。


中小工務店へのコンサルティング事業を展開するNACは、昨年2月に住宅FC事業を展開するエースホームを子会社化した。その後、両社によるシナジーを模索してきたが、同年10月に新たな住宅ブランド「Arie」を共同開発し、NACによる販売を開始した。販売から約半年足らずで加盟店は82社(2021年4月5日時点)と、急速に加盟店数を伸ばしている。

「Arie」のプラン例

新たな住宅ブランド「Arie」は、エースホームの従来のFC事業の課題の解決を目指して作られたものだ。既存のFCブランド「Ace Home」への加盟店は、主に年間供給戸数10〜20棟レベルの工務店で、年間供給棟数が数棟レベルの小規模な工務店への訴求が「どうしても弱かった」(同社)という。そこで、全国7000社の工務店へのコンサルティング事業を通じて得たNACのマーケティング力を活用し、小規模な工務店への訴求力を高めた住宅ブランドとして、「Arie」を開発、昨年10月から提案を開始した。

加盟のハードル下げる割賦支払いの仕組みなど導入

小規模工務店が住宅FCへ加盟するうえで、ハードルが高いと考えている要素の一つが加盟料金である。既存ブランドの「Ace Home」では、初期費用350万円が必要だ。「Arie」でも500万円を設定しているが、今回新たに割賦で支払えるようにしたことで、加盟のハードルを下げた。割賦での支払いは、NACがコンサル事業で採用している仕組みであり、小規模な工務店に好評であることから、今回の「Arie」でも採用した。

また、月々支払うランニングコストについても、既存の「Ace Home」ブランドでは40万円弱であるが、「Arie」では専用CADシステムや積算システム、完成保証などのサポートを省くことで6万円に設定。

商品開発でも、NACのマーケティング力を活用。NACによる住宅購入検討者への調査の結果、デザイン、耐震、省エネ、保証、コストパフォーマンスのニーズが特に高いことがわかり、これらの要素を商品に盛り込んだ。このうち、性能面では、耐震性能等級3 、ZEH対応の断熱性能などを標準仕様としている。

4月から省エネ性能の説明義務化が開始される中、住宅事業者には住宅の省エネ化への対応がより求められている。また、デザイン面でもこれまで以上に多様化するニーズに対応していく必要がある。しかし、小規模な工務店では対応できないところも多く、「FCの商品力やノウハウを活用する需要がより高まっている状況」(同)だという。
それだけに、割賦支払いなどの仕組みで加盟のハードルを下げ、市場のニーズに対応した商品を揃える住宅ブランド「Arie」への加盟は、今後さらに増えそうだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューンVol.626(2021年17号)

特集:

木促法改正で市場拡大に期待

利用期を迎えた国内の森林資源の活用、また、SDGs、脱炭素化といった観点から、木造建築推進の機運が高まっている。
2021年6月には、公共建築物木造利用促進法(木促法)が改正され、脱炭素社会の実現に向けて、一般建築も含めて、木造化を推進していく方針が打ち出された。
市場拡大への期待が高まる中で、事業者の動き、木造建築を建てやすくする技術開発が加速する。
中大規模木造市場攻略のポイントはどこにあるのだろうか。

目次を見る

関連記事

住宅から投資用物件の再生事業まで「リブネス」ブランド浸透へ

ストック事業が着々と拡大 グループ企業の連携効果表れる

ハウジング・トリビューンVol.619(2021年8・9号)表紙
2021.4.23

ハウジング・トリビューンVol.619(2021年8・9号)

あれから1年 コロナで変わるマーケット

2021.4.14

大和ハウス工業 ストック事業を強化

投資用不動産の再生事業に参入