2020.11.18

パナソニック ホームズ、新たな生活様式に対応した暮らし提案を強化

間仕切で簡単にワークスペース確保、在宅でストレス解消…

パナソニック ホームズは、新型コロナウイルス感染症により求められている新たな生活様式に対応した暮らしの提案を強化し、戸建住宅の全商品での展開を始めた。

収納ユニットを部屋の間仕切りに使い在宅ワークスペースを確保

同社は6月中旬から、快適に仕事ができるワークスペースなどを組み込んだ、空間提案商品「おうち時間を楽しもう!」を戸建住宅の全商品で展開。主な空間提案としては、パソコンやちょっとした作業は、キッチン横や階段下など、オープンなスペースにワークコーナーを設置。小さな子どもがいる家庭では、子どもの動きを把握しやすく、わざわざ立ち上がって様子を見に行く手間がかからないよう工夫した。テレワークの場合、会社の仕事と家事の両立が可能となるため、家事動線にも気を配っている。ワークスペースからキッチンや洗濯スペースに素早くアクセスでき、無駄のない動線計画で、仕事と家事の両立をサポートする提案を行ってきた。

その後も在宅時間の増加は変わらず、新たなニーズが顕在化してきた。例えば、共働きの家庭では複数のワークスペースの確保。家族でいる時間が増えたため、家族みんなで家事参画できるプラン・動線・収納や在宅でもできるストレス解消法なども、その一例だ。同社はこうした新たなニーズに対応しようと、「おうち時間を楽しもう!」での空間提案を強化。「コロナ禍における働き方や家事をより効率的に、暮らしをより健康・快適にする」(同社)としている。

具体的には、これまで同社では居室の間仕切機能と収納空間を備えた移動可能なユニットを内装部材として提案してきたが、新たにデスクタイプを投入。スライド式テーブルや可動棚、コンセント、ケーブル穴などを備え、在宅ワークを可能にした。底部にローラーが付いており、簡単に移動と固定ができる。このユニットで部屋を間仕切ると、適度な“こもり感”のある半個室が簡単に作れる。

また、ワークスペースでの室内窓も提案する。同社は、「在宅ワークでの生活者意識調査で顕在化した『子どもの見守り』『家族との程よい距離感』を両立するプラン』としている。

在宅ワークが増え、通勤が減少した一方で、運動不足やストレスを気にする住まい手も増えている。パナソニック製「スピーカー付ダウンライト」を装着したスペースで、軽いストレッチでからだを整えたり、音楽を流して親子でダンスを楽しんだりできる空間提案を始めた。

他にも、玄関脇に、家族の帰宅時用の裏動線を確保。帰宅してすぐに手洗い・うがいを済ませ、上着も収納できるようにプランニングし、外で付着した花粉やホコリを居住スペースにできるだけ持ち込ませないよう動線を工夫した。

また、パナソニックの「HOMEIoT」を活用しながら、節電や家事をサポートする提案もしている。スマホやホームナビゲーションモニタに、ゴミ収集日や、宅配BOXへの荷物の到着、洗濯機の運転終了などが表示される。在宅時間が増え、顕在化している細かな家事負担の軽減につながりそうだ。

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ハウジング・トリビューンVol.610(2020年22号)

特集:

災害広域化に備え、求められる数、速さ、居住性

近年、大規模な自然災害が相次いでいる。平成22年度から令和元年度までで半壊以上の住家被害が1000戸以上の災害は東日本大震災をはじめ13災害に上る。令和2年も熊本県などに大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」が発生。死者・行方不明者80人超、家屋被害は全半壊だけで6000戸に及んだ。今年は新型コロナウイルス感染症という、これまでにない問題も発生し、これまで以上に避難生活から仮設期の暮らしへのスピーディーな移行が求められる。

応急仮設住宅は、「建設型」での対応が行われていたが、災害被害の拡大にともなってより多くの住宅が必要になったことで「みなし仮設」とよばれる「賃貸型」が導入、その活用が広がった。そして、今、注目を集めているのがトレーラーハウスやムービングハウスなどの移動式仮設住宅だ。

今後、南海トラフや首都直下などの大地震による想像を絶するほど大規模な家屋被害も予想される。それだけに仮設期の住宅供給をどうするのかを平時の今から考えなければならない。移動式仮設住宅は、プレハブや木造などの仮設住宅、民間住宅などを借り上げる「みなし住宅」に次ぐ3つ目の柱になるのか――。移動式仮設住宅の可能性を探った。

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