積み木感覚で組み合わせる耐火レンガ 内外装・エクステリア資材として新たな提案
KUMINO BRICK
耐火レンガを積み木のように組み立てることができる「KUMINO BRICK」。高い耐熱性や耐久性を持ち、“積む” ではなく “組み立てる” レンガが創造力を刺激する。エクステリア資材だけでなく、住宅の内外装などにも用途が広がりそうだ。
KUMINO BRICK(愛知県あま市、林真一郎社長)が、耐火レンガを自由に組み合わせて使うことができる新しい資材「KUMINO BRICK」を開発、本格販売をスタートする。
「KUMINO BRICK」は30×30×180mmの長方形で2つ凹形の溝が切ってあり、複数のブロック同士を溝で組み合わせることで、積み木感覚で自由な造形が可能となる。
その最大の特徴は耐火レンガであること。耐火レンガとは窯炉や暖炉などの火が当たる部分、また、耐火構造物などに使用するもので、名称の通り通常のレンガよりも高温に耐えることができる。
「KUMINO BRICK」も1300℃まで耐える耐熱性はもちろん、耐水性も合わせ持ち、そのまま使用して数百年はもつという耐久性、耐候性も大きな特徴だ。
ベーシックな「SK‐34」、アルミ炉にも使用するさらに耐熱性が高い「RO‐97」と「JS‐90」の3商品をラインアップする。寸法はすべて同じ。「RO‐97」と「JS‐90」は組み合わせた上に人が乗っても割れない耐荷重、耐衝撃性なども合わせ持つ。「JS‐90」は使用する素材の違いによる焼ムラで独特な意匠性を持つことが大きな特徴だ。また、「SK‐34」は使用する粘土の鉄分の量により5色を用意する。
耐熱、耐候、耐久など生かしさまざまな用途に可能性
「KUMINO BRICK」の性能、意匠はこれまでになかったものであり、耐熱性や耐候性、耐久性を生かしてさまざまな用途に使えそうだ。使用する場所を選ばないだけでなく、何度でも組み直せることも大きな特徴と言える。
井桁に組むことでおしゃれな焚き火台として使用したいとキャンプ用品店から、また、その素材感を生かし従来のブロックやレンガに代わるものとしてガーデニング用品店からも引き合いが入っているという。
さらに林社長は、その性能と独特の意匠性を生かし住宅の内外装、また、エクステリア用資材としての可能性も示唆。住宅事業者、リフォーム事業者などに提案していきたい考えだ。
近年、インテリアは木質系のなかにワンポイントで無機質の素材をコーディネートする提案が一つの流れとなっている。耐火レンガを組み上げるという独特な意匠は新たな提案ができそうだ。また、アウトドアテイストを生活空間に持ち込む提案にも生かせそうだ。コロナへの対応で自宅で過ごす時間が増えるなか、DIYで住まいに手を入れる人が増えているという。こうした層にもってこいの商品と言える。使用する側の創造力により、さまざまな用途、場所で使えそうだ。林社長は「建築資材としてどのような可能性があるか、住宅産業の方々とともに考えていきたい」と話す。
本格販売はこれからだが、エンドユーザー向けに、4個及び9個のパッケージを用意、個当たり700円弱での販売を予定している。
事業者がまとめて購入する場合は応相談でサンプル提供可としている。さらにオリジナルの形についても受注生産で対応する考えだ。今後、販売代理店の募集も行っていく。
「耐火レンガを気軽に使ってほしい」
林真一郎代表取締役
私は焼却炉やボイラー、陶器窯など耐火物工事などの事業を展開するハヤシチクロを経営しています。仕事上、耐火レンガを扱っており、その魅力を多くの人に知ってもらい、また、気軽に使ってほしいと考えていました。
木組みの積み木「KUMINO」を展開するクミノ工房(滋賀県近江市、井上慎也代表)との「レンガでKUMINOができないか」という話をきっかけに開発に取り組み、実現した商品です。
KUMINO BRICK
愛知県あま市蜂須賀花木前1番地20
TEL:0587-50-8030
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