2020.7.9

オープンハウス・アーキテクト、注文住宅事業拡大へアクセル

初めての専用店舗をオープン

オープンハウス・アーキテクトは、初の注文住宅専用店舗をオープンした。家づくりの楽しさを訴求し、注文住宅の受注拡大を図る。


オープンハウスグループで主に分譲住宅を中心に戸建住宅事業を展開するオープンハウス・アーキテクト(東京都立川市・日高靖仁 代表取締役社長)は、同社としては初の注文住宅専門店舗「LIFE DESIGN PARK」を東京・世田谷区の三軒茶屋にオープンした。

「LIFE DESIGN PARK」の外観。カフェのようなオシャレな見た目に興味を持ち通りすがりに来店する人もいるという

オープンハウス・アーキテクトが「LIFE DESIGN PARK」をオープンさせた大きな理由は、高まる注文住宅ニーズへの対応を図るためだ。

近年、東京都心の新築分譲マンション価格が高騰し、場所によっては注文住宅と同程度かそれ位以上の価格になってきている。こうしたことから、これまで新築分譲マンションを購入していた層が注文住宅の購入に流れるケースが増えてきているという。

オープンハウス・アーキテクトではこうしたニーズに応え、数年前から既存の戸建分譲事業に加え、新たに注文住宅事業に注力。専門部署を立ち上げ、本格的に取り組み始めており、直近3年間で注文住宅の受注件数は52%の伸びを見せている。

「今は圧倒的に戸建分譲の受注が多いが、今後は注文住宅を戸建分譲と同じくらいにしていきたい」と、マーケティングの倉増アンバー氏は話す。

注文住宅ならではの家づくりの楽しさを訴求

注文住宅ならではの家づくりの楽しさを感じてもらう工夫を施している

そして今回、オープンハウス・アーキテクトは好調な注文住宅事業の勢いをさらに加速させるために「LIFE DESIGN PARK」をオープンさせた。

「LIFE DESIGN PARK」でこだわったのは、注文住宅ならではの家づくりの楽しさを感じてもらうことだ。

オープンハウスグループと言えば戸建分譲のイメージが強く、オープンハウス・アーキテクトの注文住宅ではこだわった家づくりができないのではないかと考える人も中にはいるという。

実際、既存の店舗は「建材や設備のサンプルを並べ、その中から施主が好みのものを選んで家づくりを進めるというもので、住宅の売りやすさを重視した空間デザインになっていた。合理的ではあるが、これでは注文住宅ならではの夢が広がらない」と、倉増氏。

こうしたことから、「LIFE DESIGN PARK」では、注文住宅ならではの家づくりの楽しさを感じてもらう工夫を施している。

例えば、メイン空間には、オープンハウス・アーキテクトで実現できる注文住宅のリビングやキッチン空間を設え、その中に商談できるスペースを設けることで、家づくりのイメージやアイデアが湧きやすくした。加えて、動物や森を感じさせる什器や、様々なローカルアーティストによるユニークな壁画など、遊び心と夢の詰まった空間とした。

個室の商談ルームでも、注文住宅の夢を広げる工夫を施した。例えば、壁には木質パネルや薄いレンガ素材、カラフルに彩られた壁紙と木を組み合わせデザインしたものなどの様々な壁材を使用し、オープンハウス・アーキテクトの注文住宅でもこういった様々な壁材に対応できることを訴求している。

また、施主目線も重視した。「LIFE DESIGN PARK」の開発の責任者である倉増氏は1年前に一般の施主としてオープンハウス・アーキテクトで注文住宅を建築しており、「LIFE DESIGN PARK」では、その実体験をもとに施主目線で空間を構成した。

「例えば、壁紙を選ぶ際に、既存の店舗では分厚いサンプル集の中から探さなくてはならず大変だった。キッチンと比較したり、いろんな光の下で比べたかったが難しかった」と自宅の建築当時を振り返る。

今回は、こうした体験を元に、約200種類の壁紙を一枚ずつハンガーに掛け、「LIFE DESIGN PARK」内を持ち歩けるようにし、手軽に住宅設備や建材、家具などとのコーディネートを確認できるようにした。

ウィズコロナ・アフターコロナも見据え、オンライン接客に積極的に取り組んでいる

この他、「LIFE DESIGN PARK」では、ウィズコロナ・アフターコロナも見据え、オンライン接客に積極的に取り組んでいる。ビデオ会議ツール「Google Meet」を活用した相談体制や、タッチ画面と「Google Jamboard」を活用した図面へのリアルタイム書き込みの共有、超高解像度カメラを使ったサンプル建材・設備の紹介などを行える体制を整えている。

注文住宅事業の強化に向け設置した「LIFE DESIGN PARK」は、新たに施した様々な工夫も好評で開業から予約が多く入り常にフル稼働だという。オープンハウス・アーキテクトの注文住宅事業をさらに加速させる拠点となりそうだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューンVol.608(2020年20号)

特集:

データ連携で業務改革

木造住宅の分野で、住宅データを連携させ、構造図作成、プレカット図作成、さらに構造計算、積算・見積といった業務効率を格段に高めるソリューション提案が活発化している。住宅業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)ともいえる波は、ビルダー、建材流通事業者、プレカット工場など、多岐にわたる関係者にどのような影響をもたらすのか。単に生産性向上にとどまらず、新たな価値の創出、競争力強化といった効果も期待できそうだ。

目次を見る

関連記事