中央住宅、女性目線を反映した初のコンパクトマンション
マンション事業に弾み、5年後200 億円目指す
ポラスグループの中央住宅は、同社初のコンパクトマンションを商品投入した。今後もラインアップを増やし、同社マンション事業の拡大に弾みをつける。
中央住宅のマインドスクェア事業部は、戸建住宅と分譲マンションを同時に扱う。このうちマンション事業単体では100 億円となっている。今年度は150 億円を、5年後には200 億円を計画する。コンパクトマンションを投入することで、同社の販売層を広げる狙い。同社は「5年後にはコンパクトマンションとシニアスマート層を合わせてマンション事業全体の2割を目指す」と意気込む。コンパクトマンションでは、同社は駅から5分以内という立地を重視する。
女性目線でのデザインが好調な販売を支える
同社が今回初めて投入したコンパクトマンション「ルピアシェリール森下」(住戸38 戸・店舗1戸 地上14 階)は、都営新宿線「菊川」駅から徒歩2分と好立地にある。間取りは全て1LDK。販売価格は3690 万円~4310 万円と周辺に比べると高めとなるが、販売状況はまずまず。「8月末の売り出しから、これまでに4割強の販売が終了した」と同社は話す。
好調な販売を支えるのは、マンションの至るところに女性目線を反映した仕様などを取り入れているためだ。このマンションは、同社女性の企画チームが、女性ならではの視点を生かし、細部にこだわりデザインをしているのが大きな特徴だ。例えば、洗面台には化粧品やドライヤーを収納できる小物入れを設置し、メイクしやすいように照明の色の切り替えを可能にした。ウォークインクローゼットの横には壁付けのミラーを標準装備。クローゼットの内側に装備されることもが多いが、ミラーをウォークインクローゼットの横に付けることで、忙しい朝でも衣装選びが楽しくなるような提案を行っている。また、洗濯ネットを使う女性が多いことに着目して、洗濯機置場の上部スペースを活用した吊戸棚を設け、洗濯小物をしまえる籠なども装備している。
今回、企画にかかわった同事業部マンションディビジョンの小田夏帆さんは「働く女性の増加で、仕事とプライベートそれぞれで充実したいと考える女性も増えている。仕事のオン・オフの切り替えを楽しみながら、暮らせる仕様にこだわった」と話す。
今後の展開として、同社は来年、埼玉県の南浦和エリアで第2弾のコンパクトマンションを投入。「将来的には、複数のコンパクトマンションでネットワークを結びながら、住民の満足度向上を図るための交流なども考えていきたい」(同社)と強調する。
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