三菱地所レジデンス・三井不動産レジデンシャル 千葉市稲毛で初の共同大規模戸建開発
景観統一ですり合わせ、新たな街づくりへ期待
三菱地所レジデンスと三井不動産レジデンシャルが千葉市稲毛で共同開発した、全253区画の大規模戸建開発「稲毛海岸 美浜の杜シティ」が動き出した。
共同での大規模戸建開発は今回が初めて。開発総面積4万平方メートル超に、①緑あふれる公園のような街②統一された景観の美しい街③安心して住める街④豊かなコミュニティーのある街―の4つを開発コンセプトに置いた。
緑あふれる公園のような街では、曲線を取り入れた道路線形により、画一的な区割りの住宅地と差別化、散歩したくなるような街区形成を目指す。また、通りごとに「サルスベリ」や「ハナミズキ」などのシンボルツリーを定め、緑量の確保と合わせて、景観の統一を図るのも特徴だ。住宅地ごとの確保すべき緑量について千葉市緑量化ルール(1宅地高木換算4本)を厳守することで、緑豊かな公園街区として作り込みを図っている。
駅への最短ルートとなる陸橋交差点へ向けたゲートを設置し、街のゲートとしての作り込みを図る。
景観の統一では、2社でデザインの方向性をすり合わせ、「統一された街並み」のための建築・外構ガイドラインを設定。建物形状については、「アールデコ」をテーマとし、伝統的なデザインにより上質感のある街並みを演出する。ゾーンごとに、「屋根の色」、「門柱の形状」、「カーポートデザイン」を設定し、街の統一感を出している。シンボリックエリアでは、クラシカルで堂々としたデザインに。コアエリアでは、明るい彩と開放感で潤いのあるデザインを、ヒルサイドエリアでは、落ち着いたアースカラーのデザインを設定している。
安心して住める街として、タウンセキュリティを導入。防犯カメラや巡回警備などを行い居住者が安心して暮らせる街をサポートする。また、計画地内への車の進入路を3カ所に限定。交通の死角になりがちな、十字路をなくし、全ての曲がり角内側には隅切りを施し、死角をさらに減らすことで、交通安全性を高める
居住者のコミュニティー形成の核となるよう、集会場を街の中心に設置。街憲章「美浜の杜シティー 基本マナー」を定め、公共スペースのルール化を作成するなど、良好なコミュニティー形成の仕掛けも考える。
30代を中心に関心が高いという。このため、共働き世帯を想定したIoT 導入より快適なライフスタイルを実現。外出先から、給湯などの遠隔操作ができたり、不在でもスマホで来訪者を確認できたりする。水にもこだわっており、飲料水だけでなく、浴室、洗面所、トイレなど家中全ての水を浄水とする「セントラル型浄水システム」を導入。宅配ボックスも設置する。「かなりのハイスペック。2社だからなしえた」(両社)と自信をみせる。第1期10 月下旬から販売。2022 年春完売を目指す。
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