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2019.7.17

アイジー工業、好調な推移で売上高は過去最高

サイディングは1割増、屋根材は1.5倍に

2018年度の売上高は前年度比15.5%増、経常利益は同87.5%増の大幅な増収増益となった。サイディングも好調だが、屋根材が1.5倍となるなど、大きく成長した。


アイジー工業の業績が好調だ。

2019年3月期の売上高は210億709万円、前期比15.5%増と過去最高を記録。資源価格の高騰、物流コストの上昇の影響を受けながらも、3工場の増産効果、生産性の追求により経常利益は同87.5%増、当期純利益も同90.4%という大幅な増益である。

商品別にみると、金属サイディングの売上高は同10.4%増。リフォーム需要拡大に向けてナチュラルシリーズの「NFT-モンターニュ」を発売、新築向けにはシンプルモダンシリーズの「SF-ガルブライト」を発売して金属サイディングの質感や美しさを訴求した。

2019年度は「SF-ビレクト」、「SF-ガルブライトJF」に新色2色を追加する。スタイリッシュなデザインが好評で、新築需要に向けて同社ならではのよりクールな色調を追求する。また、新築需要縮小を見据えリフォーム需要の創出にさらに力を入れる。遮熱性フッ素樹脂塗装鋼板を採用した「NF-シャドーライン」を3月に発売。既存商品にはない新しい3つの標準色と繊細なパターンによる陰影が多彩な表情を創り出す商品だ。

今後も新築向けのシンプルモダンシリーズ、リフォーム向けのナチュラルシリーズを軸として、付加価値の高い商品を追及していく。

屋根材のアイジールーフも大きく売り上げを伸ばした。断熱材一体化屋根材「スーパーガルテクト」が評価されたことに加え、自然災害の影響で特に西日本エリアでのリフォーム需要が喚起されたことを受け、売上高を同48.9%増と1.5倍に増加させた。

需要増を受け、2019年10月の稼働を目指して東根工場にガルテクトラインの増設を進めている。この新ライン設置により生産能力は2.5倍になる予定だ。

一方、非住宅向けの金属サンドイッチパネル「アイジーヴァンド」は、付加価値を高め、大手ゼネコン、大手設計事務所への積極的な営業を進めたことから、売上高は同11.2%増となった。

主に物流施設、工場、事務所、商業施設など鉄骨造の建築物に採用される。鉄骨造は、職人不足・高齢化、工期の短縮などの構造的な解決策として増加しており、「新たな成長市場として大きな魅力」(若尾直社長)と捉えている。より市場にコミットするため新工場の建設に着手。水戸工場の敷地内に35億円を投じて新工場を建設、生産性や制度を追求した新ラインを設置するもので、2020年6月の生産開始を目指している。

50周年記念商品を参考展示
金属らしさを活かす“突き抜け感”

アイジー工業は、来年2020年に創立50周年を迎える。その節目に当たり、記念商品を開発中だ。

これは世界的な工業デザイナーであるKEN OKUYAMA DESIGNと共同で新たなデザインの開発プロジェクトを進めているもの。金属を追求する外装材企業として素材の美しさを極めた商品を開発し提案することが目的。従来の商品開発とはまったく異なる視点で検討を進めているという。

このほど金属が持つ素材そのものの魅力を最大限に引き出した“突き抜け感”をコンセプトとしたプロトタイプ3商品を「アイジーフェア」に参考展示した。エイジングをコンセプトとする銅板を使用するデザイン、アルミブロックを削り出したようなデザインなど、デザインはほぼ決まり、今後、量産化を踏まえた開発を進め、来年6月の発表を目指す。


若尾直社長

アイジー工業の強みは、金属外装材メーカーのなかで、一般住宅から大型非住宅まで、新築からリフォームまで、幅広い市場に提案できる充実した商品ラインナップを持つこと。今後も住環境の快適性を高める品質や機能、デザインを追求し、安全や環境面にも配慮した商品開発をよりいっそう推し進める。また、市場展開に応じた物流体制の構築、中長期的な視野の人材育成、生産性の向上に努め、企業基盤の一層の強化と持続的成長を目指していく。

これまでになかった新しい価値を創造し、社会に役立つ使命を果たすためには研究、開発への確たる取り組みが必要。それはアイジー工業の原点でもある。

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ハウジング・トリビューンVol.628(2021年19号)

特集:

住産業はどう対応する?

社会が大きく変わりつつある。
環境対策は待ったなしの緊急課題で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが急展開している。
少子高齢化は、わが国の人口構成を大きく変え、これまでになかった社会を迎えつつある。
また、地震や台風などの自然災害の激甚化・頻発化は気候変動への対策とあわせ、その対策が強く進められつつある。
さらにコロナ禍は、働き方改革やデジタル化を好むと好まざるとにかかわらず、強制的に進めることになった。
こうしたなかで人々の暮らしも変わりつつある。
生活を支える住産業は、こうした変化にどのように対応していくのか──。
各省庁がまとめた白書をベースに、さまざまなデータを紐解いた。

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